今日の「そうだ…温室に行こう!!」は、わたしの好きな花の一つ「ツンベルギア」です。別名を{コダチヤハズカズラ}或いは花を横から見た容から{キンギョボク、金魚木}と呼ばれています。
この綺麗な紫色を、一言で言い表せば〔ミネラル・ヴァイオレット〕と言う名前の、水彩絵の具の色が一番近いのかな…?って思います。この色名のニュアンスで、透明感の在る濃いスミレ色を連想して頂けるのではないでしょうか…!?
写真では日光が差し込んでピンク寄りの紫色に見えますが、薄暗い所では、殆ど青に近い鮮烈な紫色をしています。
「ツンベルギア」は熱帯アフリカ原産の(キツネノマゴ科)の低木で、華やかな青紫色の漏斗状の花を、ほぼ一年中咲かせます。花の外側は純白で、花の中は黄色です。
「ツンベルギア」の種類は色々在って、この花は「ツンベルキア・エレクタ」と言います。そして上と下の純白の花は「ツンベルギア・アルバ」と言う品種です。外側も内側も純白ですが、花の中は同じ様に黄色ですよ。
それから、葉っぱの形はスペードの先の様な形で、水鳥の水掻き形?の「ツンベルギア・エレクタ」とは、違っていますので見比べて見て下さいね。この純白の「ツンベルギア・アルバ」を木陰で見つけた時は、思わず歓声を上げてしまいました。
「ツンベルギア」の名前の由来ですが、スウェーデンの有名な植物学者の〔ツンベルグ〕さんから、名付けられました。
黄色の「ツンベルギア・アラータ」と言う種類が在りますが、こちらは花の形状も上の写真の「ツンベルギア」たちとは、全然違っています。アメリカ名を「蔓性ブラックアイド・スーザン」と言います。アメリカには、わたしが世界中で最も愛する「ブラックアイド・スーザン」と言う名前の花が在りますが、この花は園芸種の「ルドベキア・ヒルタ」の原種の愛称です。
アメリカではキク科の黄色の花で、花芯が黒や焦げ茶色の花を全て「ブラックアイド・スーザン」と呼んでいます。日本語に直訳すると「黒い瞳のスーザン」です。ですから「ツンベルギア・アラータ」(蔓性ツンベルギア)も「黒い瞳のスーザン」になってしまうのです。
でもルドベキア等の黄色で、花の中心が黒っぽい花の事を「サンフラワー」と呼ぶ人たちもいるのです…。日本では「サンフラワー」は「ヒマワリ」の英名ですよね、アメリカって大雑把で面白いでしょう…!
花びらが青で中心が黒い花の仲間を「ブルーアイド・メアリー」とも呼んでいますよ。それからヤグルマギク、エキナセア、ガーベラ等のキク科の花を引っ包めて「コーン・フラワー」(集合花)とも呼んでいますので、何だか間違えてしまいそうですね…!!