みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日は当「ナイル商会」へのお客様が3、000人を越えて、3、059人となりました。「ナイル商会」開設118日目の事でした。お礼のご挨拶は昨日の「アートしている葉っぱ達」の末尾に書き添えました。でも、とってもエキサイティングで嬉しい出来事でしたので、今日の「ナイル商会」はちょと変わった趣向で、お楽しみ頂きたいと思います。わたしの感謝の気持を込めて、旧き時代の夢の町にご案内しようと思います。わたしの感謝の気持を、花束に託して…
今日はナイル渾身?のラヴ・ストーリー「花束が伝えた思い」ですよ。
クリスマスが終わり、この町では新しい年の始まりを祝う準備に余念がありません。この帽子のお店は、マーガレット(ミミ)・ティルソンが一人で切り盛りしているブティクです。ミミは町一番の美女で沢山の男性の憧れの女性なのです。今夜は男友達の一人のテイト・ゴードン氏とお食事に行く事になっています。ミミは優しくって頼りがいが在る彼を、心から愛していました。でも、そんなミミの本心を知らないゴードン氏は、若くて綺麗なミミを崇拝していますが、自分は年寄りでハンサムとは言いがたい事を、何時も気にしていました。
美しいミミが自分とデートしてくれるのは、もしやお金が目当てではないのか、男やもめの自分に単に同情してくているだけ、ではないだろうか…と何時も不安に思っていました。しかし今夜は二人で食事に出掛け、その後はダンス・ホールに踊りに行こうと考えていました。今日はとっても寒いので、ビーバーの襟とカフスが付いた厚いコートを着ました。ゴードン氏は、少しでも彼女に気に入ってもらおうと、服装には気を使っていたのです。ゴードン氏はミミに何かプレゼントがしたいと思い、途中で花屋に寄って黄色と紫の花で、大きな花束を作って持って行く事にしました。彼はミミが何時もブティックに、生花を絶やさずに飾っている事を知っていたからです。彼女の喜ぶ顔さえ見れたら、それだけで自分も幸せになれるのです。ゴードン氏はあえて薔薇の花束を選びませんでした、さり気なく自分の気持を伝えるには、野に咲いている様な花の方が合っていると思ったからなのです。
ミミはゴードン氏の花束に驚きました、何故かってそれは今夜の自分のドレスに、誂えた様にぴったりの花束だったからです。ミミは感激のあまりゴードン氏の手を取り言いました。『今まで色々な男性から様々なプレゼントを貰いましたわ…でも高価過ぎたり好みの物ではなかったので、少しも嬉しくは無かったの、でも本当に嬉しいと思ったのが、テイト…あなたからのこの花束ですわ!』
その後二人は結婚して、何時までも幸せに暮らした事は、言うまでも在りません。大切な人へのプレゼントは、高価な物ではなくても、贈る人の心がこもって居れば、きっと気持は通じる物なのです。
(このお話はナイル作のフィクションです)