夏から初秋の花の「トロロアオイ」が、何を思ったかまた咲き始めました。朝開いて夜には閉じる‘一日花’の黄蜀葵(おうしょっき)…オクラの花に似ていますが、ずう~と大きなクリーム・イエロー色の花を咲かせます。
今年は10月に入っても真夏並みの日が続いたり…きっと季節に騙されたのでしょうか?でも花の寂しい季節に、思いがけない贈り物を貰ったようで嬉しいです
「トロロアオイ」(黄蜀黄=おうしょっき)学名(Abelomoschus)は、アオイ科の植物です。別名は「通和散=つうわさん」、「ネリ」とも呼ばれています。中国から渡来したと言われていますが、定かでは無いようですよ。
葉は写真の様に大きくて、5~9つに大きく裂けています。葉柄は長くて互生し、美しい大きな薄黄色の花の底部は、華やかな紅紫色をしています。
温暖を好み湿地を嫌います。随分前に長崎の友人から種を分けてもらいましたが、毎年何もしなくても綺麗に咲いてくれる、とっても栽培が楽な花です。
根の粘部は手漉き和紙の糊として使われ、薬用及び食品添加物としても利用されているそうですよ。花の直径は20センチ位になる豪華な花です。
「トロロアオイ」は、たった一日咲くだけの短命な花ですが、その分蕾が沢山付くのです。ですから毎日、新鮮な花が楽しめる、という利点もあります。
種はこんなポワポワした毛に覆われた、大きな鞘に入っていますが、乾くと褐色になって割け、中には焦茶色の種子が沢山入っていますよ。
最後に、野菜の「オクラ」の花の写真を載せて置きます。普段口にしている野菜の花も、実はこんなに綺麗なんですよ。