昼間は眩しい太陽の恵みで、平年並みの気温になったのですが…夕方から急に寒くなって、セーター2枚を重ね着して、おまけにストーブ迄も…先程から寒くて寒くて、震えが止まりません。やっぱり風邪を引き込んでしまった様です。
4月も明日でお終い、風薫る5月が来ると言うのに、風邪引きのせいで仕事の能率が低下してしまいました。このままだと楽しみにしているお休みを、ベッドの中で過ごす羽目になりかねません…早く治さなくっちゃね~!?
昨日は都合により、サクラの連載をお休みして、ピンクと黄色の辛夷(コブシ)を掲載しましたが、今日はサクラに戻ります。5月になっても、しつこくサクラって言う訳には行きませんから、今日と明日の掲載で打ち止めにしますね。
さて、今日のサクラはサトザクラの栽培品種で、淡黄色の鬱金(ウコン)です。江戸時代から記録があって「黄桜」「黄金桜」「浅黄桜」等の名前も記録されています。これらは別種と言う説もありますが、同じ栽培品種に分類されていると思われています。
“ウコン”は開いた花弁の色が淡い黄緑色で、ショウガの仲間のウコンの根で染めた「鬱金色」に似ている処から命名されたようです。鬱金色は、着物を包む大きな風呂敷や、陶器を包んだり絵画を入れる袋の色です。簡単に言えば、ターメリックやマスタードの色です。
“ウコン”は花弁数が8~20枚、花径は3.8~4.6㎝で、開花期は4月中旬~下旬です。花色は淡黄色なのですが、蕾は淡紅色で、散る間際の花弁の中心部は紅色に変わります。そして、正常な1本の雌しべが、長く突き出ていますよ。萼筒はロウト形で、萼片には鋸歯は在りませんが、極たまに、僅かに見られるものが在ります。
“ウコン”は、花弁に葉緑体を持つサクラで、一昨日掲載した御衣黄(ギョイコウ)に似ていますが、緑色が弱くて淡黄色をしています。でも花によっては、緑色の部分が見られます。また、花弁は“ギョイコウ”の様に厚くなくて、気孔も在りません。陽に透けた花弁の写真をUPしていますから、薄い花弁をご確認頂けると思います。
“ウコン”は花色が珍しいので、全国で多く栽培されています。心に優しい淡黄色の“ウコン”は、特に欧米では人気が高いサクラんなのですよ。“ウコン”も“ギョイコウ”も、部分的に花の形態が違う枝が見られます。ごく一部の遺伝子が変化して、突然変異起こした状態ですが、これを「枝変わり」と言います。