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ナイル商会

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何時も有難うございます!ご訪問頂いたお客様も203,060 人を超え、新たな目標に向かって歩んでいます。身近で出遇った小さな生き物達や植物など、気ままにナイルがご案内しています。 ナイル商会・管理人

タグ:(虫)ガの仲間 ( 30 ) タグの人気記事

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 みなさん、こんにちは、ナイルです。東京は気温が低めで、街を歩いていても、真夏の格好の女性がいたり、セーターを重ねた女学生がいたりと、季節が判らなくなっています。寒がりのわたしは、勿論厚めのプルオーバーに、ジャケットを着ていましたけれど…!?
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 さて、「こんなモノ見~つけた♪」から、「庭の歳時記」にタイトルを変えました。色々なモノを見つけ過ぎて永遠に終りそうも無く、気がつくと昨日の段階で56回になっていました。
  それで、先日の「可愛いマーヤ」と、昨日の「今年初めて、大透翅蛾」を、急遽新シリーズに変更しました。今は夏が始まったばかりですので、丁度限が良かったと思っています。今度のシリーズは、わたしのお庭で出遭った虫さん達や、わたしが育てているお花などを、みなさんにご紹介して行こうと思います。
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 今日は昨日の続きで、インパクトがあっても可愛い、「オオスカシバ」さんです。この上の写真は、とっても貴重なショットなんです。何故かと言いますと、お花が「シャスタ・デージー」だからです。「オオスカシバ」さんは、長~いお口を伸ばして、筒型のお花の蜜を吸う蛾の仲間なんです
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 筒型やベル型のお花の縁に、前足を掛けて口をストローの様にして、奥の蜜を吸うのです。ところがシャスタ・デージーは、蜜が浅い所にある花ですから、長いストローは必要ないんです。それに上向きの咲いていますから、ホバリング(空中停止)して吸蜜する事が出来ないのです。
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 写真を見ていただけばお判りの様に、お花の上に乗掛って蜜を吸っているのです。それでも翅は始終パタパタさせては居ましたが…!それから、左下に見えるのは、お馴染みの「モンシロチョウ」さんです。
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 先に書きました様に「オオスカシバ=大透翅蛾」さんは、昼間活動する蛾の仲間です。わたしのブログで何度か取り上げた「ホシホウジャク」さんや、前回のシリーズに登場した「エビガラスズメ」さんと同じ「スズメガ」の仲間なんです。 普通の蛾と違っているのは、この子の翅がセミの翅みたいに、透けている事です。翅にリン粉の無い部分があって、透けて見えるので「スカシバ」なんです。
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 「オオスカシバ」さんは、開張50~70㎜とかなり大きめの蛾です。花の周りを飛び回る姿が、大きなハチさんの様に見えるので、ビックリして逃げる人が沢山いますよ。
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 羽化したばかりの「オオスカシバ」さんの成虫の翅は、未だリン粉に覆われていますが、翅を震わしてリン粉を落とし、透き通った翅になるのです。幼虫は市街地のクチナシの葉などを食べますので、ボロボロになったクチナシを探すと、幼虫の姿が在るかもしれませんよ。
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 「オオスカシバ」さんの飛び方は、ビュ~ンビュ~ンと忙しなく、猛スピードで飛び回りますから、追っかけるよりは同じ場所に居た方が、撮影のチャンスがありますよ。
by brue-nile | 2006-06-06 00:47 | 庭の歳時記(夏)全38話 | Comments(9)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の午後はお教室の後、何処にも回らずに、久し振りに早めに帰宅しました。早く帰宅して、たまには屋上花壇で、お花達の世話をしながら、ゆっくり過ごしたかったからなのです。
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 わたしの屋上花壇では、現在は「ムシトリナデシコ」が沢山咲いています。このお花目当てで、色々な昆虫さん達が遊びに来てくれるのです。わたしが屋上のドアーをそ~と開くと、案の定いましたよ…「モンシロチョウ」さん達が…。
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 わたしは、早速デジカメで写真を撮り始めましたよ。勿論可愛いマーヤは、お気に入りの黄色のお花、「チック・シード」の所に来ていましたよ。この子達を撮り始めてしばらくした時に、急に目の前に現れたのが、この子「オオスカシバ=大透翅蛾」さんでしたよ…!
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 ワ~オ♪嬉しい…やっぱり可愛いです…目の前30㎝足らずですよ…、今年屋上で始めて遇いました。興奮して手が震えそうになりましたよ。
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 去年、ブログのお友達のVegetariankさんが、「屋上にオオスカシバが来るなんて素敵ですね。」って、コメントのお返事を書いて下さったのです。でもなかなか行き会わないで、やっと今年になって撮影出来ましたよ。
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 やっぱり可愛い、Vegetariankさんの「オオスカシバ」さんには、こちらから逢いに行けますよ。 →オオスカシバ
 その他にも「ホシホウジャク」さんや綺麗なチョウチョさん、野鳥さんなど素敵な写真満載のブログですよ。
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 「オオスカシバ」さんは「ホシホウジャク」さんより、動きが少~しゆっくりしているみたいです。飛びながら空中停止(ホバリング)して、お花の蜜を吸うんですが、この時前脚をお花に添えるので、動きがゆっくりになります。それが幸いしてかわたしでも、以外に綺麗な写真が撮れました。
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 でも、わたしのデジカメでは、羽ばたく翅迄は撮れませんでした…残念です。沢山撮ったのですが、失敗作は1枚も無し…、と言う事で、明日も沢山の「オオスカシバ」さんの写真をUPします。この子についての解説も明日に持ち越します。みなさん、明日もこの子に逢いに来て下さいね!
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      ※みなさん「オオスカシバ」さんの写真は、クリックすると大きくなりますよ。
by brue-nile | 2006-06-05 00:50 | 庭の歳時記(夏)全38話 | Comments(12)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。わたしの急病でみなさんから頂いたコメントのお返事が,溜まってしまっていました。
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 昨日は朝から夜まで忙しくて、帰宅しても更に仕事関係の電話連絡などで、コメントのお返事が遅れてしまいました。
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 3日分のお返事を書きましたが、みなさんのブログは拝見しただけで、コメントが出来ませんでした。本当にご免なさい。
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 大至急元気になり、みなさんのブログに遊びに伺いますので、もう少しご容赦下さいね。
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 今日は少し文章を、書き込みする事にしました。と言うのも、最近こんな子の姿をアチコチで見かけるからなんです。
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 それも何時も決って白いお花の上にいるところなんです…。この子はこんなに真っ黒な姿をしているのに、白いお花が好きなんて、直ぐ見つかってしまうではないですか…!?
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 わたしが写真を撮っていても、全く無視して吸蜜に夢中なんですよ。みなさん、この子は誰なんでしょうか…いくらお花の蜜が大好きでも、チョウチョさんの仲間ではありませんよ。それにハチさんやアブさんの仲間でも在りません。
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 みなさん実はこの子は、昼間に活動する蛾の一種なんですよ。この子は、マダラガ科、クロマダラ亜科の「タケノホソクロバ」さんかも知れません?はっきり同定出来ませんが、敢えて掲載しました。
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 マダラガ科クロマダラ亜属には「タケノホソクロバ」や「ヒメクロバ」が居るのですが、資料も乏しく同定が出来ないのです。みなさん、本当にご免なさい…。
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 似ている物に、東北地方では普通に見られると言う、「ブドウスカシバククロバ」が居ます。でも触覚、頭部、腹背には、青味掛かった光沢はないし、この子は「スカシバクロバ」みたいに、翅が半透明でもありません。
 他にも「オオスカシバクロバ」が居ますが、東北北部~北海道にしか分布していない、北方系のガで、春先のみに現れるスプリングエフェメラル(春の儚い命)…太陽光を充分に吸収するために、黒いいでたちをしているとか…。
 はっきり解らないところがミステリアスで、この子の姿にぴったりだと思いました。W.アイリッシュのミステリー小説「黒衣の花嫁」の事が、ふっと頭を過ぎりました。
by brue-nile | 2006-06-02 03:24 | こんなモノ見~つけた♪(54話) | Comments(6)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。先ほどまで酷く雨が降っていたのですが、今は静かになっています。昨夜は東京地方に雷注意報が出ていたので、仕事を終え大急ぎで帰宅しました。
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 わたしが帰宅するや否や、追っかけて来たように雨が降り出し、あっと言う間に土砂降りになりました。良い間に帰り着けて、ほっとしました。今日もお天気が悪い様ですが、気温は28℃になるとか…?低気圧が運んで来たフェーン現象なのかも知れませんね!?
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 さて、今日の「こんなモノ見~つけた♪」は、わたしのブログでは始めてご紹介する「スミレ」の花です。わたしは野のお花が好きなので、今年も色々な「スミレ」の写真を撮りました。でも、みなさんにご覧頂きたい物が沢山あったり、「スミレ」自体もアメリカからの「帰化スミレ」が増えて、同定が出来ない物などが多くあって、掲載を見合わせていました。スミレ属の植物は日本には、約60種も在るのです。
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 今日の「スミレ」は、近所の公園の林の中で群生していた物です。この「スミレ」は、非常に花が小さいので、見落としてしまう人が多いのですよ。
 この「スミレ」の名前は、スミレ科スミレ属の「ツボスミレ」と言います。別名があって「ニョイスミレ」と呼ばれる事もあります。「ツボスミレ」のツボは坪で、庭を表わしています。同じ坪が付く「タチツボスミレ」は、最も多く見られる「スミレ」です。
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 「ツボスミレ」は南千島、北海道~九州、樺太、朝鮮、中国、ウスリー、アムール等に生育する多年草です。湿原の辺や、湿った草原等に生育しています。
 「ツボスミレ」は全体に柔らかくて無毛です。葉の長さが1~3㎝のハート形で、裏面は紫色を帯びています。小さな愛らしい1㎝程の白色の花は、中心部に紫褐色のスジが目立つ模様があります。側弁には僅かに毛があり、とっても短い距があります。
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 ハート形の葉と先に記載しましたが、葉の基部広く湾の様な形に引っ込んでいます(湾入)。この湾入は、春には小さいのですが、夏になると広く大きくなります。
 この湾入の程度が大きくなり、葉が三日月形になる物を「アギスミレ」と言います。「アギスミレ」は北海道~東北地方に分布しています。
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 「アギスミレ」の小型の物で、茎が葡萄性の物を「ヒメアギスミレ」と言います。この「ヒメアギスミレ」は近畿地方以西に生育しています。ですから東京に在るとすれば、それは「アギスミレ」と言う事になります。両者の見分け方は、葉の基部の湾入の程度と、葡萄性かどうかです。
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 東京では殆どが「ツボスミレ」ですから、「アギスミレ」との簡単な見分け方は、葉の基部が半月~三日月状に見える物を「アギスミレ」と覚えて置いて下さい。「ツボスミレ」も「アギスミレ」も花期は5~6月です。
 ところで、写真の上から6番目、下から2番目の「ツボスミレ」達は、キスしている様に見えます。距が短いのもお判りになると思います。
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 それでは、今日の虫さんをご紹介しましょうね。この子とは「ツボスミレ」を見つけた林の奥で遇いました。一寸見は、への字に結んだ不機嫌そうな唇みたな形をしています。綺麗なベージュ地に紅褐色の1本線が目立つ蛾の仲間です。
 この子の名前は「ウスベニスジヒメシャク=薄紅筋姫尺」さんと言うシャクガ(尺蛾)のお仲間です。この種類には「フトベニスジ(太紅筋)ヒメシャク」さんがいますが、線の形状や大きさ等から(断定は出来ませんが)「ウスベニスジヒメシャク」さんの方だと思います。
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 「ウスベニスジヒメシャク」さんは、開張が21~28㎜で、前後ハネとも先端が尖っています。5月~10月頃迄、林縁や湿地で見ることが出来ます。分布は広くて、北海道~九州、対馬、朝鮮、ウスリー、海南島それにアッサムなどに生息しています。
 「シャクガ」の赤ちゃんは、みなさんも良くご存知の「尺取虫」さんです。樹木の小枝そっくりに、ピ~ンと身体を伸ばして、樹にくっ付いている姿を見かけますよね。イギリスではLooper(ループ作りさん)、アメリカではインチワーム(インチを測る虫さん)と呼ばれて親しまれています。小さな緑の虫さんから、大きな茶色の虫さんまで、色んな尺取虫さんがいて、ユーモラスな歩き方は何時まで見ていても飽きません。
 
by brue-nile | 2006-05-20 02:15 | こんなモノ見~つけた♪(54話) | Comments(10)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の東京は朝方は雨が上がり、ほっとしたのですが、午後からは又雨になってしまいました。寒かったですよ、夜は会議があったのですが、セーターとジャケットを重ねていても寒かったです。冷たい雨の中、震えながら帰宅しました。
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 今週は連日曇りや雨の日が多く、どうやら傘が手放せなみたいです。雨降りだと仕事の合間に写真を…と言う訳には行かないかも知れませんね。
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 さて、みなさん、今日登場している大きな黒いお目々のこの子は、一体誰でしょうか?お判りになりますか??「スターウォーズ」にでも出て来そうな、なかなか面白いキャラクターだと思うのですが…!?
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 この子とは「コアオハナムグリ」さんに、さよならを言った後、草むらを歩いている時に遇いました。緑色の草の茂みでふと足を止めた時、足元の草に何だか黒っぽいモノが見えたのです。
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 『おや~、誰か居るみたいね~!?』と、しゃがみ込んでみると、この子が草にしがみ付いていたのです。その仕草があんまり可愛いので、思わずにっこりしてしまいました。
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 わたしもまさか昼間に、この子と出遭うなんて、思いも寄りませんでした。だって、この子は夕方~夜に咲く花の、花粉を運んでくれる「蛾」の仲間なんですから。それにこの子は羽化したてのほやほやだったのですから。ぴ~んと伸びた羽では無くて、未だちぢんだ短い羽のまま、触覚だって伸びていなくて、頭の横に畳んでいます。
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 みなさんの中には多分「蛾」が嫌いと言う方が多いと思いますが、先日の「オオミズアオ」をご覧になって、一寸だけ「蛾」に対する意識が変化したのではと思い、この子を見て頂く事にしたのです。
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 この子の名前は「エビガラスズメ」さんと言います。可愛い「ホシホウジャク」さんと同じ「スズメガ」の仲間です。「スズメガ」の仲間は飛ぶのがとっても上手で、ホバリングと言って空中に留まったまま、お花の蜜を吸う事が得意な虫さんなのです。
 「スズメガ」の仲間は、長い口をストローの様に伸ばして、オシロイバナ等の蜜を吸います。「エビガラスズメ」さんは、「スズメガ」の中で一番長い口を持っているのです。口の長さは何と、110㎜もあるのですよ。夕方から飛ぶ「スズメガ」の仲間に合わせて、夕方~夜に咲く花があるのですから、自然界は上手く出来ているんですよ。
 花の形は、蛾の口の長さに合わせて、長い管になっています。また花の色も薄暗くても目立つように白や黄色が多く在ります。でも濃い色の花は、甘い香で、虫を呼びます。
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 「スズメガ」の英名は「Hawk Moth=鷹のような蛾」と呼ばれ、三角形のシャープな羽と、ぽっちゃりした紡錘形の胴体を持っています。
 「エビガラスズメ」は大きが42~52㎜で、日本全土に生息し、5~11月に見られます。赤色と黒色のお腹に特徴があって、羽には細かい波形の紋があります。幼虫の食草はアサガオやヒルガオで、サナギで冬を越します。
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 この上は参考写真です。「ホシホウジャク」さんが、インパチェンス(アフリカホウセンカ)の蜜を吸っているところです。因みに口の長さは15㎜で、体の大きさは21~30㎜です。
by brue-nile | 2006-05-09 03:07 | こんなモノ見~つけた♪(54話) | Comments(18)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の東京はフェーン現象も重なって、30℃位まで気温が上昇しました。でもわたしは真夏でも長袖を着ているので、周りが言うほど暑いとは感じていませんでした。みなさんは如何でしたか…?
 ところが今日は気温が平年に戻り、東京にはまた雨の予報が出ています。
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 さて昨日の「ナイル商会」には、久し振りに綺麗なチョウチョさんが登場して、評判も上々でした。すっかり気を良くしたわたしナイルは、今日も綺麗な虫さんに登場してもらいました。
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 みなさん今日の「こんなモノ見~つけた♪」は、美しい月の女神「アルテミス」です。この子には昨日の「ベニシジミ」さんにお別れを言った後、夕暮れ真近の草原で出合いました。タンポポの茎にしがみ付く様に、藪の影で休んでいました。
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 綺麗な青磁色をしたこの子とは、随分久し振りの再会で、わたしは胸が震えるほど感動しました。記憶の底に在るこの子は、完璧な美しさで幼いわたしを魅了したのですよ。でもご覧の通り、この子のハネはかなり痛んでいました。
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 わたしは小学校の低学年で、この子の幼虫を羽化するまで育てたのです。或る夏の日に羽化した「オオミズアオ」は、流れ星の様に夜の闇の中に消えて行きました。わたしはその夜の淡い水色の艶やかな姿を、今でもありありと思い返す事が出来ます。幼いわたしには、それほど美しい姿だったのですよ。みなさんはこの写真をご覧になって、如何思われますか…!?
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 この子はチョウチョさんでは無くて、蛾の仲間でヤママユガ科の「オオミズアオ=大水青」さんです。ヤママユガ科の仲間は大型の物が多く触覚は羽毛状で、翅は広くて大部分は中央に丸い紋を持っています。成虫の口は退化して、食べ物を摂りません。幼虫は繭を作ります。
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 「オオミズアオ」は開張が80~120cmの大型の蛾で、灯火に飛来します。美しい青磁色の艶やかな姿は、本当に綺麗で良く目立ちます。
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 「オオミズアオ」の学名の「アルテミス」は「月の女神」のことです。また和名の「水青」も、とっても美しい響きを持った呼び名だと思います。
 わたしが昔、モミジの小枝で見つけた「オオミズアオ」の幼虫は、透明感のある緑色のイモ虫で、沢山の突起が在って少し毛が生えていました。現在でも気を付けて観察しますと、結構街中でも目にしますよ。成虫は年に2回、5~6、7~8月に現れます。
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 ところが「オオミズアオ」には良く似た「オナガミズアオ」が居ます。でも観察ポイントを良く見て「オオミズアオ」と判りました。みなさん上から5番目と6番目の、ハネを開いた写真をご覧下さいね。
 「オオミズアオ」にも「オナガミズアオ」にも‘紋’がありますが、「オオミズアオ」の後ろバネの‘紋’は、ハネの真ん中に在りますが、これに対して「オナガミズアオ」の‘紋’は、外側に寄って居ます。
 また「オオミズアオ」には、前後のハネの中央には淡い線が在ります。消えている事もありますが、この子には線がありました。みなさん写真を良くご覧下さいね、淡く線が見えますよ。
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 ところでこの子は女の子なんですよ。「オオミズアオ」の男の子の触覚は‘両櫛歯状’をしているのです。でもこの子の触覚は、とっても綺麗な‘羽毛状’をしていましたよ。
 わたしは久し振りに再会した、この子とのお別れが辛くって、ビロードの様な背中とお腹を、何度も優しく撫ぜてあげました。
by brue-nile | 2006-05-02 03:07 | こんなモノ見~つけた♪(54話) | Comments(10)
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              (↑この子ピンク色なんです)
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 みなさん、こんにちは。「ナイル商会」管理人のナイルです。何時も「ナイル商会」に遊びに来て下さって、本当にありがとうございます。コメントを何時も書いて下さる、大切なお友達のみなさん、とっても励みになります。仕事から帰って来て、コメントがあると嬉しくて、疲れなんか直ぐふっ飛んでしまいます。
 さて今日は第3回目の記念日「ナイル日」です。今日で「ナイル商会」は開設100日目を向かえました。自分でも毎日、毎日午前0時を回ってからの掲載を投げ出さずに、よく続けられたな~って、チョッピリ自分を褒めて上げています。
 最初の頃はたった1枚の写真に、簡単な詩をつけただけの、非常にさっぱりとしたブログだったんですよ。それが今では毎日写真が6~7枚、文章もしっかり考えて書いています。毎日来て下さるお客様も、日毎増えていますので、このままですと夢の3、000人アクセスも直ぐ達成出来そうな予感がします。本当に沢山の方々に支えられて「ナイル商会」も此処まで来たのだと思い、感慨で胸がいっぱいです。本当に心から「ありがとう!」って言わせて下さいね。
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      ※注;上の写真のアンモナイトは、多分レプリカです※
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 さて今日は何か特別な企画をと、思っていたのですが、急な仕事が入ってしまいました。それで簡単な記念日にしました。でも一寸趣向を変えて、色んな面白い顔を集めてみました。下の3枚の写真は顔とは言いがたいのですが、この顔たちは全て今年の5月末に、シンガポールで撮影した物です。この時はブログの事等は、まるっきり念頭に在りませんでしたので、動物や昆虫の写真はこれだけです。でも自分でも気に入っている写真なんですよ。みなさん良くご存知の海の生き物から???迄色々取り揃えましたが、詳しい名前などは敢えて明記してありません。

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by brue-nile | 2005-12-10 01:31 | ナイルの日 | Comments(14)
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    (上はランタナと、下は小花ツンベルギアの一種に来た、ホシホウジャク)
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 お昼に立ち寄ったレストランでの会食を早めに切り上げて、一寸辺りをブラブラ歩いて見ました。那覇到着時の雨も上がり、ピカピカのお天気になりました。ここは新しく出来たばかりのショッピングモール、傍には大きな観覧車が在ります。お花はモールの周りに色々植えられていましたが、その花たちに集まる、お客さまの姿は全く在りませんでした。もしかするとハイビスカス等の大きな花は、好きではないのかも知れません。この辺りは駐車場ばかりで、花壇らしき物も在りませんでしたが、更に歩いて行くとランタナが咲いていました。
 
これは脈がありそうです…近寄ってみるといましたよ。元気に飛び回る、ホシホウジャクさんの姿が見えました。何だか東京あたりの子たちより大きくて、動きも心なしかゆっくりしているみたいです。そこで写したのが上の4枚の写真です。光が強くて、おまけに花たちが黄色とオレンジ色なので、一寸判り難いかも知れませんね。でも可愛いお顔と太っちょの姿を見てくださいね。さて昼間は明る過ぎたので、夕方に別の所でまた撮影してみましたよ。
 
こちらは花が青紫で葉っぱも綺麗なグリーンでしたので、わりと良く見えるかなって思いますが、さてどうでしょうか?愛らしいホシホウジャクさんに付いては「不思議の森の物語」より(第17夜、大蛇の木と、とっても忙しい門番さん)を見て下さいね。カテゴリより入れますよ。或いは「門番」で検索して下さい。一番下に検索のボックスが在りますので入力して下さいね。
by brue-nile | 2005-11-11 00:17 | 沖縄にて…(全21話) | Comments(20)
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 (上のノガリヤス{野刈安}はイネ科で、アカマツやコナラ林に生育する多年草。刈安は黄色染色料に使われるカリヤスの事です。下はご存知オミナエシ{女郎花}です。野山や土手に自生し、高さは約1m程になります。)

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 やっと双子の樹の所まで辿り着いたわたしでしたが、カラスさんが言っていた右に行く道が在りませんでした。がっかりしたわたしは思わず泣いてしまったのですが、ツマグロヒョウモンさんが声を掛けてくれたのでした。
 『妖精のお姫様、わたしは双子の樹から大蛇の樹に行く為の道をさがしているのです。でもここには右に行く道なんて無いのですもの。それで悲しくて泣いていました。』わたしは彼女に訴えました。すると「まあ、そんな事で泣くなんて駄目ですよ!ほら見てご覧なさい、あなたの立っている藪の後ろが、大蛇の樹に通じる道なのですよ。」と優しくわたしに教えてくれたのでした。そうなのです藪が高く繁っていて、道が見えなかっただけなのでした。
 『ありがとう親切で綺麗な、妖精のお姫様!』わたしはそうお礼を言うと、慌てて歩き出だしましたが、彼女はわたしの後を付いて来ると、こう言いました。「そんなに慌てないで、未だお話は済んでいませんよ。大蛇の樹の門番は何時も忙しくしているから、もし誰もいなくてもそこで待っているのですよ。いいですね、ちゃんと待っていれば門番は必ず回って来ますからね。」そうわたしに告げると、ふわふわと道を戻って行きました。『本当に親切にしてくれて、ありがとうございました、さようなら妖精のお姫様!』
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 (シモバシラ{霜柱}しそ科の多年草、初冬の強く冷え込んだ朝、枯れたこの草の基部に、霜柱の様な氷の結晶が出来るので霜柱です。)

 わたしは勇んで藪陰の道を進んで行きました。そうして終にわたしは、樹肌が大蛇の鱗みたいな巨木が在る、森の広場に辿り着いたのです。あぁ~!やっと大蛇の樹の所までやって来たわ。後は門番さんを待つばかりなんだわ。わたしの心は家に帰れる期待で喜びに震えたのでした。
 その時歌声が聞こえて来ました。どうやら門番さんがやって来たみたいです。何だかドキドキしながら待っていると「ああ忙しい♪忙しい♪何でこんなに忙しい♪」と歌いながら、ホシホウジャクさんがすっ飛んで来ました。『もしもし…忙しいのは判っているんだけど、一寸だけ時間を下さいな!』わたしは彼に話しかけました。「おいおい一寸待ってくれないかい、僕はまだこれから夕ご飯を食べなきゃならないんだから…ああ忙しい♪忙しい♪…」
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 ★ホシホウジャク、昼間に活動するスズメガの仲間です。空中の一点にとどまって、口を伸ばして花の蜜を吸いますよ。大きさは21~30㎜で日本全土に棲んでいます。一見ハチの様に見えますよ。クリックして見てね。
by brue-nile | 2005-10-19 01:47 | 不思議の森の物語(全19話) | Comments(8)
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 親切なハナムグリさんが教えてくれた道を、わたしは国境を目指してテクテクと歩いていました。道の先にはこんもりとした森が見えて来ました。あの森を抜けたらお家に帰れるのかしら?でも何だか深そうな森です。
 道は森に続いているのですが、もし迷子になったら大変です。わたしは誰か居ないか、辺りを探して見ました。でもし~んと静まり返った道には、誰も居ませんでした。仕方なく歩き始めて、ふと気が付くと誰かの鼾が聞こえて来たのです。
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 誰かしら?わたしは物陰からそーと覗いて見ると、一文字セセリさんが気持良さそうに、花のベッドで寝ていたのです。「もしもし、一文字セセリさん!」わたしは大きな声で話し掛けました。『わぁ、ビックリするじゃないか、せっかく気持ち良く寝ていたのに…』「ご免なさい、国境に行きたいんだけど、この道で合っているのか教えて欲しいの!」『おいらは国境なんか知らないよ、でもこの森のはずれに亀仙人がいるから聞いてみたらどうだい?』「ありがとう親切な一文字セセリさん」わたしは彼にお礼を言うと、森に入って行きました。
 しばらく歩いていると、森の奥の方から楽しげな音楽が、聞こえて来たのです。まぁ、何かしら?わたしは大急ぎで音楽の聞こえる方へと、歩いて行きました。
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              (上の写真はカノコガ、下がコスカシバです)
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 わたしがそこに見たのは、不思議の森の中で開かれている、素敵な仮面舞踏会でした。美しいドレスで着飾った仮面の貴婦人たちが、音楽に合わせて踊っていたのです。わたしはその美しさに、思わずその場で踊りだしてしまったのです。

★カノコガ(鹿の子蛾)Amata fortunei 、はカノコガ科の蛾です。黒字に白い紋が散りばめられた、細めの翅を持っています。白紋の部分は半透明で胴には2つの黄色い模様が在ります。北海道から九州の平地や山の草原にいて、花の蜜を吸う昼間に行動する蛾です。大きさは14~21㎜です。

★コスカシバ(小透羽)Conopia hectorhaha、はスカシバ科の蛾です。体は黒色で透明の翅を持ち、一見ハチの様に見えます。飛んでる姿や大きさはアシナガ蜂そっくりです。尾端には毛が生えています。大きさは20~30㎜で、6~10月に北海道から九州の、公園や街路樹で見る事が出来ます。梅、桃、林檎の害虫です。

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                  (清楚なシラヤマギク)
by brue-nile | 2005-10-07 00:58 | 不思議の森の物語(全19話) | Comments(12)