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ナイル商会

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何時も有難うございます!ご訪問頂いたお客様も203,060 人を超え、新たな目標に向かって歩んでいます。身近で出遇った小さな生き物達や植物など、気ままにナイルがご案内しています。 ナイル商会・管理人

カテゴリ:そうだ温室に行こう(全36話)( 36 )

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 みなさん、こんにちは、ナイルです。今日はバレンタインの日ですね。お天気が良くて、気温も上昇の予報ですので、きっと素敵な日になると思います。わたしもチョコレートを配りまくりま~す!!(数撃ちゃが本音ですが…?)
 さて今日の温室はといいますと、バレンタインの日の今日で、終に閉館日を迎えました。
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 開園中は沢山の温室ファンの方々が、わたし・ナイルの案内で様々な熱帯の植物達との出会いを、お楽しみ頂けたと思います。今日は最後に1枚だけ残して置いた、この写真を見て頂きたいと思います。ナイルの温室で特に反響が多かった熱帯の植物ですから、直ぐお判りになりますよね。
 でもこの植物の開花した状態は、あの時みなさんにはお見せしませんでした…。最後の為に大切に残しておいたのです。この白い花こそが、「アマゾンの白いユリ」と呼ばれている「オオオニバス」の花なんですよ。本来は夜開花するのですが、わたしの為に昼間咲いてくれていました。
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 それからみなさんに、古代エジプトの“聖なる花”と言われる「ロータス=スイレン」のお話をしましたが、この時もみなさんは大変興味を待って見て下さいましたね。
 あの時は「温帯性のスイレン」の写真を別に見て頂きましたが、黄色と白の花だけでした。ピンク色の花はやっぱり今日の為に、取って置いたのです。何故かと言いますと、ピンク色の「ハス」の花と比較して頂きたかったからなのです。
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 古代エジプトの植物に関しては、みなさんに「パピルス」も見て頂きましたが、こちらも大変興味を持って下さって、わたし・ナイルとしてはとっても嬉しくて、紹介のし甲斐があったと思っています。
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 古代エジプトの建築の円柱に、「ロータス」や「パピルス」が装飾として使われた、とお話しましたが実際の例はお見せしませんでしたね…。
 古代エジプトでは生活に馴染み深い「ロータス」「パピルス」の他にも「ナツメヤシ」もモデルに使っていました。花円柱の場合は、蕾や花が柱頭部分にデザインされていました。
 上の図は〔オーギュスト・ラシネ〕の著作「世界装飾図」からは拝借した「ロータス」の花円柱の柱頭部の図です。
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 〔オーギュスト・ラシネ、1825~1893〕は、19世紀フランスの最も有名なデザイナーです。
 「世界装飾図」の原書は、図案の形の正確さ、色彩の忠実さで描きあげ、当時の最高の印刷技術で作られた、豪華絢爛たる美術書です。
 上の図の左は根を張る様に装飾された「開花したロータス」の柱の下部。右は「ロータスの蕾」の小円柱、台座部分が細かく、土から生えているようにデザインされています。
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 上の図の左は、束ねた「パピルス」がデザインされた柱足(束ね柱)。隣の綺麗な柱は、葉先が開いたシュロを象った、「ナツメヤシ」を模した柱頭です。
 古代エジプトの花円柱の場合は、蕾や花が柱の頭部分にデザインされ、柱脚は必ず植物が地面から生えて来るようにデザインされていました。これは、根が植物が生きる為には、無くてはならない物だからでした。
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 こちらはメンフィスのセラピスの神殿に在った、古代エジプトの宝石細工を図に描いたものです。上はラムセス2世の図で、下部には「パピルス」がデザインされています。下は「ロータス」が同じようにデザインされています。
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 さて、みなさん、この彫像はわたし・ナイルの大切なお守りです。この像は「パピルスの女神」と言う名前がついています。女神の身体の部分が「パピルス」の茎を表し、頭部と両手が「パピルス」の花穂を表しています。
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 「パピルスの女神」は、水彩画家のわたしとは関わりの深い「紙」を表す彫像で、アトリエでの制作時には何時もわたしを見守ってくれます。この彫像はイギリスの「大英博物館」に在る「パピルスの女神」の精巧なレプリカです。どうしても欲しくて、随分前に「大英博物館」から購入しました。

 みなさん、長い間「温室にて…」を見て下さって、本当にありがとうございました。まだまだ知られていない、珍しい植物達がたくさん在ります。それらに付いては別の時期に、新たに何処か別の温室を訪ねて、みなさんにご紹介したいと考えています。
 それでは、みなさんこれで温室を閉館致しますね。♪~♪~♪…

       ☆★☆ナイルからのプレゼントのお知らせ☆★☆
 
 今日のお話の中にも登場しました「パピルス」で作られたブックマークを、ご希望の方にプレゼント致します。欲しい方は普通のコメントに「パピルス希望」と書き込んで下さい。続いて非掲載コメント(鍵付きコメント)で送付先を書いて下さいね。5枚在りますので、先着順で差し上げます。送料は当方で負担します。「ナイル商会」とだけ書いた封筒でお送りしますので、お気軽にご応募下さい。ブックマークの写真は「そうだ…温室に行こう!!」のパピルスのご紹介の記事内に在ります。(尚、欲しいデザインの物がありましたら、コメントに書いて下さると嬉しいです。)

   △みなさん「そうだ…温室に行こう!!」は最初から通してご覧いただけますよ。
                        ↓↓
                  そうだ…温室に行こう!!
by brue-nile | 2006-02-14 02:50 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(16)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日から強い北風が吹いて、とっても寒くなりましたね…!土曜日は春本番の様な暖かで素敵なお天気でしたので、この急激な変化に身体が付いていけません。
 さて「そうだ…温室に行こう!!」も今日で35回目になりました。みなさんに色々な珍しい熱帯の植物達をご紹介して来ましたが、もう植物達は残り僅かになってしまいました。という訳で今日は温室の外に在る植物達を交えてご案内する事にしましょう…!
 一番先にお見せしたのは観葉植物の「コスタス」の一種です。この植物の名前は「コスツス・マローティアヌス」と言う(ショウガ科)の草で、和名を「ヒロハホザキアヤメ=広葉穂咲きアヤメ」と言う、小型の「コスタス」です。生まれ故郷はコスタリカです。園芸店でも売っていますよ。
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 この花はみなさんお馴染みの「ランタナ=七変化」ですよ。花色の変化を楽しむ花なんですよね…!  
 「ランタナ」は(クマツヅラ科)の常緑小低木で、生まれ故郷は熱帯アメリカです。背丈は20cm~2mで、花の大きさは2~5cm(花房)です。葉っぱはタマゴ形で長さは5~10cmで、縁にはギザギザが在ります。
 葉っぱの色は濃い緑色をしています。茎の先に小花が集まって、球形に咲きます。
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 「ランタナ」は非耐寒性で日当たりを好みます。乾燥に強く、荒地にも栽培が可能です。花後の茎は、切り戻すと新梢を伸ばして、また花を咲かせます。殖し方は、種子まきや挿し木です。
 温室の外にもこの薄紫の「ランタナ」が沢山咲いていました。日当たりが良くて温室が北風を遮るので、真冬でも元気で咲いていました。でも葉っぱの色が一寸霜に当った様に黒っぽく見えました。
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 この「キダチアロエ」の朱赤色の花も、日当たりの良い場所では、沢山咲いていましたよ。「アロエ」には色々な種類が在って、上の物も普通は「アロエ」と」呼んでいます。別名は「ロカイ」とか「キボウホウロカイ」と呼ばれています。
 「アロエ」は(ユリ科、アロエ属)の多肉性多年草で、生まれ故郷は、アフリカ東南部です。民間薬として、一般の家庭でも広く栽培されています。耐寒性~半耐寒性の物があって、日当たりと風通しが良いところで栽培します。株分けや挿し木で直ぐ殖えますよ。
 名前の由来は、葉に苦い汁液がある事から、アラビア語で〔苦味が在る〕から付けられました。
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 この植物もお馴染みの「ソテツ」です。「ソテツ」九州以南の海岸などに分布する常緑低木で、高さは2~5mです。日本には、1種が自生しています。園芸植物としての価値が高く、国際的な保護の対象に」なっています。
 茎には年輪が無く、表皮は葉柄の基部が残り、うろこ状になります。葉っぱは幹の上部で四方に伸びる羽形で、50cm~1.5m程で、小葉は約8~20cmです。
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 「ソテツ」は(ソテツ科、ソテツ属)で、暖地性の植物で、潮風に強いので、海岸線によく植えられています。
 花期は7~8月で、雌株と雌株があります。上の花は雌花で、長さが20cm程の半球形の花房で、褐色の腺毛が密生します。この写真は別の公園で10月に撮った物で、参考に掲載しています。
 雄花は小さな花が集まって、長さ40~60cmの砲弾状の花房を作ります。
by brue-nile | 2006-02-13 02:02 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(8)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。今日は「建国記念の日」ですね。土曜ですので休日といってもあんまり嬉しくない…と思っている方も多いのではないでしょうか?でも土曜場もお仕事がある方は、連休で喜んでいるでしょうね。
 たまのお休みですから「そうだ…温室に行こう!!」と思っている方は、前もってわたし・ナイルの案内する、温室を見てからお出掛け下さいね。
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 今日の温室の植物は〔花〕ではなくて〔葉っぱ〕が主役です。今日みなさんにご紹介するのは「アビス」と「オオタニワタリ」です。両方とも「アスプレニウム」と呼ばれる(チャセンシダ科)のシダの仲間ですよ。日本では単に「オオタニワタリ=大谷渡り」と呼んでいます。
 この大きな葉っぱを見たら、誰だって一目で覚えてしまうでしょう。この上と下の写真は「アスプレニウム」を上から覗いて写したものです。このクルクルを見たらやっぱりシダだと、納得しますよね。
 シダ類の仲間は湿度が高いのが大好きで、直射日光が大嫌いです。当然「アスプレニウム」も同じで、中心を乾かすと、出て来る葉っぱ(クルクルの事です)が歪になったり、小さくなったりします。艶々とした光沢のある緑色の葉っぱは、本当に綺麗でわたしは大好きなのですよ。
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 「アスプレニウム」の生まれ故郷は、アジアや太平洋諸島の熱帯です、それから日本の小笠原諸島や琉球列島もそうなんですよ。森林の樹上や岩上に着生していて、葉っぱは細長く、先端が尖った広線形で、切れ込みは在りません。茎は短くて直立し、葉っぱは茎の先端に集中して放射状に広がります。茎の側面は沢山の根が出て、黒褐色のふわふわしたスポンジ状の塊になります。
 みなさん、下の写真はシンガポールの街中の大木に着生した「アスプレニウム」です。この様に、熱帯や亜熱帯では樹木の幹や枝などに付着して成長します。寒冷地では岩の上や地上で生育する物も多くなります。
 「アスプレニウム」が葉っぱを斜め上に、すり鉢の様に広げるのは、落ち葉をここに集めて、自家製の肥料にする為です。ここに溜まった落ち葉はやがて腐葉土になり、葉っぱの間から出る根が防壁の役割をして、株の成長と共に、株の下部に発達する根塊の一部となります。
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 大量の根が、樹上に大きなクッションの様に形成されるため、ここに更に根を下ろし成長する植物も出てきます。沖縄でも着生のシダの一種が沢山生えていました。
 日本の「アスプレニウム」の仲間は3種ほど区別出来ますが、区別は大変難しくて困難のようです。この内の「アビス」は「シマオオタニワタリ=島大谷渡り」と言って、園芸種として栽培されています。大きな葉っぱは見栄えするため乱獲されて、激減している地域もある様です。でも沖縄以南ではとっても身近な植物で、繁殖力も旺盛なのでその心配はなさそうです。
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 この上の写真もシンガポールで撮った沢山の「アスプレニウム」です。英名は「バーズ・ネスト・ファーン=鳥の巣シダ」と言われています。
 「Asplenium=アスプレニウム」の名前の由来は。ギリシャ語のa(否定)とspien(脾臓)の2語からなっていて、ある種の成分が脾臓の薬として効力が在るとの言い伝えからです。
 新芽は食べられるそうで、八重山では市場で並んでいるそうです。そのままテンプラにすると美味しいとか…沖縄方面に行かれる方は是非試して下さいね。
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 さて、みなさん、今日はシンガポールの「アスプレニウム」の写真をお見せしたので、ついでに他の植物達もお見せしたいと思います。但し説明は省きますので、写真を楽しんで下さいね。上の白い花はお馴染みの熱帯の花「プルメリア」です。
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          (上は観葉植物のコルデイリネの花です。)
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        (写真はどれも、クリックすると、大きくなりますよ。)
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           (これが有名なハンカチの木です。)
by brue-nile | 2006-02-11 02:25 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(16)
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みなさん、こんにちは、ナイルです。今日の温室の花は、どれも写真が1枚しか在りませんので、掲載を引き伸ばしていました。でも「そうだ…温室に行こう!!」は本日で33回目になり、もう閉園の日が見えていますので、今日一気に掲載してしまおうと思います。みなさんには「沖縄にて…」で既にお見せした花も在りますので、解説は簡単にしたいと思います。
 それに昨日もブログの更新が、午前3時位になってしまいましたので、今日はもっと早く更新して絶対早く休みたいと思います。
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では今日も楽しく、わたしナイルと温室探検を続けましょうね…!今日の最初のお花、何かに似ていませんか?そうですね、この花は色等が「ムスカリ=グレープヒヤシンス」に一寸似ているんですよね!
 このお花は英名を「アフリカン・ヒヤシンス」と呼ぶのは、この姿からです。この花の名前は「ラケナリア」と言って(ユリ科、ラケナリア属)の球根植物です。生まれ故郷は南アフリカですので、「ケープカウスリップス=喜望峰の牛の唇」とも呼ばれています。花期は12月から4月で、草丈は10~50cm、長めの筒状花を総状花序に咲かせます。
 「ラケナリア」の名前の由来は、スイスの植物学者〔ド・ラ・ナシュケル〕からですので、「ラシュナリア」とも呼ばれています。原種だけでも50種以上あって、花色も様々です。
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この花はみなさんご存知の「ストレリチア」ですね。和名の「ゴクラクチョウカ=極楽鳥花」の方が有名ですよね。本名は「ストレリチア・レギナエ」と言って(バショウ科)の多年草で、高さは90cm~1mになります。生まれ故郷は南アフリカで、苞に包まれた花が次々と開花します。この「ストレリチア」の種類は4種在って、一番美しいのが「ストレリチア・レギナエ」なんです。寒さに強くて3~5℃で越冬します。でも大きく成長しないと、花は咲きません。
 花店で切花は入手し易いのですが、鉢の物は殆ど在りません。花が咲いた後枯れたままにして置きますと、腐って病気の原因になります。花が枯れ始めたら、スッポッ!と抜くと、直ぐ次の花が咲いてくれます。上手に育てたいなら、1年を通して日光が当る場所で、水をやり過ぎない事がポイントです。
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この黄色い花は「沖縄にて…」でみなさんに紹介した事がある「カッシア」(カワラケツメイ属)の仲間の「コバノセンナ」です。(マメ科)の植物と言う事は、葉っぱを見れば直ぐ判りますね。似たような種類が在って、葉が細長いものを「ハナセンナ」丸い葉は「モクセンナ」それからこの花は、葉が小さいので「コバノセンナ」と言います。
 生まれ故郷は熱帯アメリカですので、園芸種の別名は「アンデスの乙女」と言います。落葉低木で高さは1~2m、楕円形の葉っぱは長さが3cm程です。この葉っぱは夕方になると閉じます。
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この花も「沖縄にて…」で、日本最大の蝶、オオゴマダラが吸蜜していた花ですし、その他にも登場したので、覚えている方も多いと思います。この花は(ガガイモ科)の「アスクレピアス」と言う花ですが、和名の「トウワタ」の方が有名です。他にも「シュッコンパンヤ=宿根パンヤ」と呼ばれています。
 本来は常緑低木ですが、日本では多年草とされています。高さは30cm~2mになり、小さな花が茎先に集まって咲き、5~10cmの花の塊を作ります。果実は長さが約8cmで、裂けると白い毛に覆われた種子が顔を出します。生まれ故郷は南北アメリカで、アメリカ大陸には約100種が在るそうです。
 この花の名前は、ギリシャ神話の医術の神〔アスクレピオス〕に由来しています。
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         ≪ナイルからみなさんへお詫びです。≫
 みなさん今晩は、ナイルです。ご覧頂きお分かりの様に、「本日の温室にて…」には、文章の始め毎の段落が在りません。大変お読み難いとは思いますが、更新時にトラブルが発生した事も在りまして、応急手当をした結果こう言う状態になりました。大変申し訳ありません、以上の事をお詫び致します。
by brue-nile | 2006-02-10 01:53 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(10)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の温室の植物は得意の分野だったので、一寸懲りすぎて気が付けば、更新時間は午前3時半近くになっていました。今日はクタクタで早めに更新したいと思っていたのですが、結局昨日と似たり寄ったりの時間帯になってしまいそうです。
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 今日の温室の植物は、何度か写真だけで登場した事がある「ビカクシダ」を紹介したいと思います。このシダは(ウラボシ科)で、樹木や岩上等に着生しています。「ビカクシダ」の本名は「プラティケリウム」と言います。
 
 この名前の由来はギリシャ語から付きました。そのため原語を入れて、一寸解説しますね。この「プラティケリウム=Platyceriem」はギリシャ語のplatus (広い)とkeras(角)からなっている言葉です。葉っぱの形が〔オオシカの角〕に似ている事から付きました。
 世界の熱帯、亜熱帯に約17種が分布しています。高温多湿と明るい所が大好きですが、寒さにも強くって、凍らさない程度に保温すれば、大体越冬出来ます。生まれ故郷はオーストラリアとポリネシアです。
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 この写真の左上に少し見えているのは「ナガバ・ビカクシダ」と言って、葉っぱが長~く垂れます。この「ナガバビカクシダ」は少し前のアマゾンの「オオオニバス」や「熱帯スイレン」の紹介の時に、写真のみを掲載してありますので、参照して下さいね。上から2番目は1枚の葉っぱ全体の形が、三角に見えるので「サンカク・ビカクシダ」と言います。
 
 ところで、この「ナガバビカクシダ」の下に細い糸状の植物が垂れていますが、名前はありません。でもこれは〔エアプランツ〕の一種の「チランジア」の仲間の様です。この下に白いもじゃもじゃした物の写真が在りますが、これも〔エアプランツ〕の一種ですよ。名前は「サルオガセモドキ」」と言います。沖縄でも沢山見かけましたよ。
 
 「サルオガセモドキ」の本名は「チランジア・ウスネオイデス」と言って(アナナス=パイナップル科)の植物です。英名は「スパニッシュ・モス=スペインの苔」といいます。樹木に引っかかっているゴミの様にも見えます。日本の「サルオガセ」と言う地衣類に似ているので「サルオガセモドキ」と言う和名が付いています。
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 この紫色の花、なかなか綺麗でしょう!この植物も温室で見つけたのですが、紹介しようか止めようか…?と随分迷ったのです。
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 どうしてそんなに迷ったかと言いますと、実はこの植物の説明等を幾ら調べても、全く見つからなかったからなのです。でも簡単な事だけなら判りますので、やっぱりみなさんに見てもらいたいと思ったのです。
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 この植物は(キツネノマゴ科)で名前は「ヒポエステス・アリスタータ」と言います。生まれ故郷はアフリカです。この植物の仲間には、マダガスカル生まれの観葉植物「ヒポエステス・フィロスタキア」が在ります。この観葉植物は葉っぱがとっても美しいので、日本では結構ポピュラーで園芸店などで良く見かけます。みなさんもきっと何処かで見た事があると思いますよ。
 
 和名は「ソバカスソウ=雀斑草」と言います。卵型の葉っぱにピンクか白の斑点(斑=ふ)が入っていて、とっても綺麗な色合いの観葉植物なのです。同じ種類の様には見えませんが「ヒポエステス」の一種には、この花よりもず~と地味ですが、似たような紫の花が咲くのです。
 どんどん知らない新しい花が海外からやって来るので、幾ら勉強しても追いつかないのが現状です。でも珍しい花や新しい花を見つけたら、みなさんにも見てもらいたいと思います。
by brue-nile | 2006-02-09 03:09 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(10)
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 みなさん、こんにちは、ナイルです。今日の温室は、前回大変好評でしたので、またまたエジプトのお話をする事にしました。写真や資料にヒエログリフと…凄く重たいのですが、面白いので是非最後まで見て下さいね!
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 東京の雪は直ぐ消えてしまいましたが、気象庁の春の陽気と言う予報は、大きく外れてとっても寒い日になりました。春の暖かさを期待したのですが、寒さに震えながら仕事をしました。
 でも今日の温室も暖かくて、わたしナイルが熱く語る古代エジプトのお話です。前回の“聖なる花”と同じくらいに、大切にされた植物「パピルス」にまつわるお話なんですよ。
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                     (古代エジプトのパピルスの図)
 この植物名の「Papyrus=パピルス」は、言わずと知れた「Paper=ペーパー(紙)」の語源ですよね。「パピルス」は正しくは「シペラス・パピルス」と言って、日本の「蚊遣吊り草=カヤツリグサ」の仲間の多年草の植物です。言うなれば巨大なカヤツリグサで、和名を「紙蚊帳吊り=カミガヤツリ」と言います。日本の温室内でも高さは4mにも達し、茎の直径も根元の部分では7cm程にもなると言うことです。
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               (古代エジプトの図案、パピルスと水鳥)
 生まれ故郷は勿論アフリカで、北部から中部にかけての一帯で、河川の水辺や沼沢地などに群生しています。特に有名なのは、エジプトのナイル河とそのデルタ地帯(河口に出来る三角州)に繁茂する「シペラス・パピルス」です。
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      (シンガポールのホテルでも、穂を切ったパピルスが使われていました。)
 
 紀元前2,400年(4,400年前)の古代エジプトでは、この「シペラス・パピルス」から世界で最初の〔紙〕が作られました。〔紙〕の文化はエジプトの「パピルス」から羊皮紙・パーチメントへと進み、更に中国での〔紙〕の発明へと続いたのです。
「パピルス」が作り出される前は、木の葉、粘土板、石刻、竹簡、木簡それに布帛等を使っていました。「パピルス」は〔紙〕の語源ですが、本当は〔紙〕ではありません。
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                    (パピルスの象形文字です。)
 〔紙〕は、繊維を水などに溶かして、すくい上げて乾燥させた物ですが、「パピルス」は茎の髄をテープ状に裂いて、縦横に重ね合わせ圧搾乾燥した物なのです。ですから「シペラス・パピルス」から作られた物を〔パピルス紙〕と呼んで、〔紙〕とは分けているのです。〔パピルス紙〕は「紙」と違うので折り畳む事が出来ません。簡単に言いますと〔パピルス紙〕は竹等で編んだ様な構造ですので、折り畳もうとすると、壊れてしまうのです。
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               (パピルス紙に描かれた、ネフェルティティ像) 
 ですから〔パピルス紙〕は1枚のシートのままか、或いは巻物として使われていたのです。それから「本」形式の物が作られ〔パピルス紙〕は今からおよそ5、000年前から1、000年前までの、約4、000年の永期に渡って作り続けられたのです。
 ナイル河のデルタ地帯の湿地や沼地では、原料を確保するため、「シペラス・パピルス」栽培が盛んに行われていました。そうして〔パピルス紙〕は、エジプトの特産品として、地中海沿岸の各地に輸出されました。この輸出はエジプト王家にとっては、大変貴重な財源になって行ったのです。
 〔パピルス紙〕には歴史、宗教、文学、法令それから契約等に関する記録が書かれました。〔パピルス紙〕が、当時の地中海世界の文化に果たした役割の大きさは、本当に計り知れないものが在ります。
 Paper=ペーパー(英語)Papier=パピール(フランス語)Papier=パピエ(ドイツ語)など多くの国で〔紙〕を意味する言葉はPapyrus=パピルスに由来しているのです。
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             (上と下、パピルス紙画のブックマーク=栞とヒエログリフ)
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 「シペラス・パピルス」は、古代エジプトでは〔英知〕の象徴とされていました。上の方の図で示した象形文字は〔繁栄〕や〔喜び〕そうして〔若さ〕を表していました。ここでは図が在りませんが、〔パピルス紙〕の巻物の象形文字は、〔知識〕、〔博識〕それから〔発達〕を意味したのです。また「シペラス・パピルス」の上端の房状の花序は、〔活力〕と〔清新〕を表し、その他にも魔除けに使われたり、神殿の装飾に使われました。また有力者達が冠として被ったのです。
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 古代エジプトの建築では、前回の「ロータス」の様な植物を、石柱の装飾として使っているのが特徴です。神殿や葬祭殿の柱には「パピルス柱」が多用されました。「シペラス・パピルス」の茎を束ねた形の円柱形が使われ、その柱頭の装飾のには2種類在って、〔蕾形〕と〔開花形〕の形式が在る事が知られています。
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 エジプトを象徴し、ナイルの賜物である「シペラス・パピルス」の建築や文化との強い絆は、国家の繁栄と安泰を願う古代エジプトの人々の、自然を通しての強い思いが伝わって来ます。
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 みなさん、今日の「パピルス」のお話は如何でしたか?「パピルス画」の〔ヒエログリフ〕文字は参考として載せましたので、下の3枚の〔ヒエログリフ〕はおまけです。バレンタインの日も近いので、最後の〔ヒエログリフ〕はわたしナイルからみなさんに、心を込めてお贈りします。きっとみなさん、気に入って下さるかと思います。
by brue-nile | 2006-02-08 03:23 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(12)
 みなさんこんにちは、ナイルです。昨夜遅くに降り始めて雪は、日付けが変わった今は、もうかなり積もり始めています。寒いですね…早く温室に非難しなくては…!!
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 昨日は一寸専門的で、何だか難しいお話だったと思います。そんな訳で今日はまた温室の風景と、みなさんが何処でもよく目にする花をご紹介しましょうね。
 一番最初の写真の中の赤い花は「ウナズキヒメフヨウ」ですが、みなさんはもう覚えてしまいましたよね…!
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 この上と下の小さな青紫色の花は、色々なブログにお邪魔すると、必ずチョウと一緒に登場する温室の花です。でも何処にもこの花の名前が明記されていないので、それではわたしナイルが…!と言う事でみなさんにご紹介することにしました。この花は(クマツヅラ科ホナガソウ属)の「ホナガソウ=穂長草」という植物なんです。
 1本の穂状花序には数個の花しか付かないので、穂全体に花が付く事は無いのです。英語名が可愛いので、是非覚えて下さいね。英名は「Blue rat's teil」と言いますが翻訳は簡単、でも一応お教えしますね。「ブルー・ラッツ・テイル=青い野ねずみの尻尾」と言います。野ねずみの尻尾の様な穂に青紫の花が咲くから、こう呼ばれているんですよ。生まれ故郷は熱帯アメリカですが、小笠原には帰化していて、どこでも普通に見られるそうです。
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 この下の葉っぱは「沖縄にて…」で登場した「モモマタナ」です。別名を「コバテイシ」と言いますが、詳しい解説は「沖縄にて…」をご参照下さいね。      ここから見に行けますよ→「モモマタナ」
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 さて、みなさん、この下に在る花たちなら、きっと何方もご存知ですよね。何処の花屋さんでも、12月ごろから安く売り出すしますので、まさか温室でこんなに沢山目にするとは、全く思いもしなかったのです。でもこの時期の温室は、咲いている花の種類が少ないので、それでこの花を路か植えしてあるのでしょうね。
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 あまりにポピュラーな花ですので、説明の必要が無いほどです。でも温室で見つけた花ですので、簡単な説明をする事にしましょうね。
 「セントポーリア」別名を「アフリカスミレ」或いは「アフリカンバイオレット」と呼ばれている事は、きっと誰でも知っている事ですよね。「セントポーリア」は(イワタバコ科、セントポーリア属)の多年草で、生まれ故郷はアフリカのタンザニアとケニアです。花の色がスミレと似ていてアフリカの生まれなので「アフリカスミレ」と呼ばれているのです。
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 「セントポーリア」には様々な品種があって一重咲き~八重咲き、花色はぼかし、覆輪、一株に2色を咲き分けるもの迄在ります。花形、草姿、発育温度、性質など種類によって異なるのです。
 花の大きさは1~6cm、草丈は5~15cmで、花期は周年です。温室にある位ですから、寒さには弱くて越冬には10℃以上が必要です。高温多湿を好み、日光が良く当る所で育てると、花付きが良くなりますよ。葉っぱには水気が掛からないように、気をつけて育てます。株分けや葉挿で増やす事が出来ます。わたしも葉挿や株分けで沢山育てた経験が在ります。思ったより、ず~と簡単に増やす事が出来ましたよ。
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 最後になりましたが、この花「セントポーリア」の名前の由来ですが、本種の発見者の「セントポール」さんの名前を貰ったのです。
by brue-nile | 2006-02-07 01:46 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(11)
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 みなさん、こんにちは。凄い寒さですね、寒いのが大嫌いなわたしは屋外では凍死寸前です…。早く暖かで陽光煌く春になって欲しいのですが…春は余りにも遠いですね。
 さて、昨日お約束した様に本日は、わたしナイルが語る「熱帯スイレン」と「ナイル河の花嫁」のお話です。
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 まず、「スイレン」についての基礎知識からお話しましょう。みなさんが「スイレン」と言ったら直ぐ思い浮かべるのが、池などに丸い葉っぱを浮かべて、水面に赤、黄色、白などの鮮やかな花を咲かせる姿だと思います。フランスの印象派の画家モネが南仏ジルべニーの庭で、生涯に渡って描き続けた「睡蓮」は余りにも有名で、殆どの人が1度は本や何かで見た事があるはずの植物ですよね!
 「スイレン」は(スイレン科スイレン属)に含まれる植物の総称です。「ハス」は以前は(スイレン属)とされていましたが、現在では分類上(ハス属)として分けているようです。以上の事から「スイレン」と呼ばれるのは(スイレン科スイレン属)だけです。「スイレン」には大別すると、熱帯性と温帯性(耐寒性)が在ることは、よく知られています。
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 「スイレン」には多くの種類が在って、もともとスイレン属は、熱帯地域から温帯地域まで幅広く分布していて、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカ、南北アメリカまで、至る所に広がって生育していました。そして地域毎に独自の発展をして行ったので、多数の原種が存在しています。
 また品種の改良が盛んで、様々な園芸種が在ります。園芸種の改良は19世紀に作られる様になりました。フランスで作り出された改良「スイレン」は、その美しい姿にあっという間に人気が出て、更に多くの品種が作り出されました。
 フランス産の改良「スイレン」はアメリカに渡り、愛好家の手で更に何百と言う種類の園芸「スイレン」が生み出されました。わたし達がよく目にする「スイレン」はこうした園芸種なのです。
 ところで、みなさんは「スイレン」は日本の植物だと思っているでしょうが、本当は外来種なのです。日本には明治時代に、やはりフランスから渡って来て、それが各地に広がった様です。元々日本には白い花が咲く「ヒツジグサ=羊草」と呼ばれる、小型の原種「スイレン」が一種だけ自生しているだけでした。現在池等に在る「スイレン」は、海外からの強い種類の物が野生化したのです。
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 さて次は写真の「熱帯スイレン」のお話をしましょう。この花は、南米、オーストラリア、熱帯アジア、アフリカなどに元々在った原種や、それらを改良した園芸種の総称なのです。この「熱帯スイレン」は花が水面から高く伸びて咲き、色も赤、ピンク、ムラサキ、黄色、白などの鮮やかな花を咲かせます。写真のピンクの花は「コロラータ」、濃いピンクの花は「アトラクション」と言う品種です。
 「熱帯スイレン」の葉っぱの周りにはギザギザが在ります。また温帯の物には殆ど匂いが在りませんが、熱帯の物には強い香りが在ります。温帯の「スイレン」には紫色の花が無い事も覚えておいて下さいね。
 「熱帯スイレン」は耐寒性が在りませんので、寒い屋外では枯れ死してしまいます。でも暖かい屋内で加湿してあげれば、周年美しい花を楽しむ事が出来るのです。
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 ではみなさん、写真の下の絵を見て下さいね。誰が見ても〔古代エジプト〕だなってお解かりですよね。ここからがナイルがみなさんに語る「スイレン」のお話なのです。
 西欧でLotus(ロータス)と普通に言う場合は「スイレン」と「ハス」のどちらもひっくるめているのです。でも日本では〔ロータス=ハス〕で〔ウォーター・リリー=スイレン〕と分けて呼んでいますよね。
 「ロータス」は元々は、エジプトやギリシャでの「スイレン」の古い呼び方〔古代名称〕でした。「熱帯スイレン」は先にお話した様に、エジプトを中心にギリシャ、イタリア、イラン、インドにかけて自生しています。
 エジプトでは古来、ナイル河の岸辺には、白と青の美しい「スイレン」が咲き乱れていて“聖なる花”として、人々に尊ばれて来ました。白い花が咲く「スイレン」は〔ナイル河の花嫁〕とも〔ウォーターリリー=水の百合〕とも呼ばれて、エジプトの象徴になってきました。青い花が咲く「スイレン」は人々に特別に愛されて、観賞用や髪飾りなどの装身具として大切に使われてきました。
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 図を見て下さると判る様に「スイレン」は放射型の花弁や、朝に咲いて夜に閉じるを繰り返すので、太陽と創造の象徴とされました。それは古代のエジプトでは、生命の始まりと死後の生活そうして、その後の生命の復活のサイクル、言うなれば再生、豊穣、不死そして復活の象徴とされました。「スイレン」は古代エジプトで神聖化された“唯一の花”だったのです。
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 古代エジプトの「ロータス」模様は、現代でも充分通用する美しいデザインだと思いませんか!?「スイレン」は古代エジプトの人々が、建築や壁画、彫刻それに工芸品などの装飾として表現されてきました。特に有名なのは神殿建築で、柱頭に「ロータス=スイレン」がシンボルとしてデザインされた〔ロータス柱〕が用いられています。ロータス模様はエジプトから古代地中海地域にも広がって、様々なものに使われ愛用されました。
 美しい「ロータス」のデザインは、トルコやペルシャの絨毯、ギリシャの建造物などに使用されて行きました。これがロゼット(花円)やロータス・パルメット模様として発展し、更にインドでは蓮華文と融合して、仏教文化の象徴的なモティーフへと流れて行くのです。

 みなさん如何でしたか、今日は一寸難しいお話だったかも知れませんが、「スイレン」を観察する機会があった時は、ナイルの物語をどうか思い出して下さいね。

 ※温帯性の「スイレン」は、下のMoreをクリックしてね!

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by brue-nile | 2006-02-06 02:27 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(18)
 
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 みなさんこんにちは、ナイルです。昨日は風が強くて、とっても寒かったですね。今日もまた、凄く寒い日になるみたいですよ。そこで今日の温室探検は、これぞ“熱帯”と思える様な、植物たちをご紹介しましょうね。
 さて、みなさん下の写真のを見て下さいね。「ビカクシダ」の後ろの水面に、丸い物体がぽっかりと幾つも浮かんでいるのですが、お判りですか?
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 ぷっかりと水に浮かぶ植物って言ったら、誰でも直ぐ思い浮かべるのは、やっぱり「スイレン」の仲間たちですよね。この下の葉っぱは、スイレンの仲間ですが、厳密に言えば「スイレン」ではないんですよ。
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 これは(スイレン科、オニバス属)で、1年草の被子植物の「オニバス」です。実はこの「オニバス」は、日本にも広く分布しているのです。東北の宮城県より南の本州、四国、九州、沖縄から台湾、中国、東南アジア迄、とっても広範囲に生育しているのです。葉っぱ全体に棘が在るので「オニバス」と名付けられました。この葉っぱですが、大きい物は直径2m以上にもなるのです。
 花は紫色で〔開放花=花弁を開いて咲く〕と〔閉鎖花=花弁は開かないで咲く〕の2種類が在ります。
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 みなさんは熱帯の「ハス」と言ったら、直ぐ頭に浮かぶのがは、水鳥や子どもが大きな「ハス」の葉っぱに乗っている写真だと思います。この下に在るのが、その「オオオニバス」ですよ。
 「オオオニバス」は中央アメリカ原産で、世界一大きな葉を付ける被子植物なんですよ。この「オオオニバス」はアマゾン川産ですが、他にも種類が在ってラプラタ川産の物は、「パラグアイ・オオオニバス」と言います。「パラグワイ・オオオニバス」は、大型の水鳥が乗っている写真で有名です。
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 「オオオニバス」の浮き葉には、子どもが乗っても大丈夫な位の浮力が在ります。葉の大きさは2m以上にもなって、葉の縁は立ち上がっていて、盥(たらい)の様な形をしています。
 英名は「アマゾン・ホワイト・リリー=アマゾンの白いユリ」と呼ばれていますが、「ビクトリア・レジーナ(ラテン語)=偉大なヴィクトリア女王」とも呼ばれています。花は深夜に咲き、辺り一面に清々しい香りを漂わせます。この白い花は翌日はピンク色に変わって、3日程で水中に沈んでしまいます。余談ですが南アメリカのガイアナ共和国の国花に制定されています。
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 「オオオニバス」の側には、綺麗な「熱帯スイレン」が咲いていますが、この花の紹介は明日の「ナイル商会」に持ち越します。明日は「スイレン」と「ナイル河」にまつわるお話ですよ。面白くて、とっても為になりますので、みなさんどうかお楽しみに…。
 それではみなさん、明日も必ず「ナイル商会」に遊びに来て下さいね。
by brue-nile | 2006-02-05 01:36 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(10)
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 みなさんこんにちは、ナイルです。強風が吹き荒れて、寒いですね~!寒い時は何時もの様に「温室」の探検で温まりましょうね…!みなさん今日も、たった一つだけの花を見て下さいね。今日の温室で見つけた花も、温かそうな色をしていますよ。
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 今日はこの花「エスキナンサス・スペキオスス」です。一寸舌を噛見そうな、長い名前ですが、残念ながら日本名も英名も無いのです。「エスキナンサス」は(イワタバコ科)の常緑の半つる性の植物で、100種類程が知られています。
 この花の生まれ故郷ですが、赤道直下とその近辺に多く分布しています。春から夏にかけて茎の先端に、大きな赤や橙色の鮮やかな筒状の花を、数本まとまって咲かせます。葉っぱは美しい光沢が在って、花の咲かない時期も、観葉植物として充分楽しむことが出来ます。
 「エスキナンサス・スペキオスス」は「エスキナンサス」の中ではもっともポピュラーな種類で、園芸店でも販売していますよ。
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 「エスキナンサス」は、現地では樹木や岩石にくっついて自生していますので、乾燥には比較的強く、つる性ですので垂れる性質があり、園芸種はハンギング(釣り鉢)にして楽しみます。ハンギングの物は風通しが良いので、特に乾きやすく夏場の水遣りには気を付けなくてはなりません。
 土の加湿を嫌いますが、空気中が乾燥すると、葉が落ちてしまいます。夏場は半日陰で育て、乾燥したら葉っぱにも、霧吹きで水をかけて下さいね。でも直射日光が当る所では、霧吹きの後葉焼けを起こしますので、絶対にしないで下さいね。春や秋は室内の、明るいカーテン越で育てます。
 園芸種の物でも「エスキナンサス」は、熱帯生まれの植物なので、寒さには大変弱いのです。冬場は最低10℃以上必要なので、暖かな室内や温室で越冬させます。
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 「エスキナンサス」の名前の由来は、ギリシャ語の〔恥らう花〕と言う意味があります。花の色が鮮やかな赤や橙色なので、あたかも赤面している様に見えるので、名付けられました。
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 増やし方は、2~3節の長さにカットして、川砂に挿して置きます。或いは切り口をミズゴケで巻いて置くと、1ヶ月程で根が出てきます。根が出たら鉢に植え薄暗いところで育てます。
by brue-nile | 2006-02-04 02:02 | そうだ温室に行こう(全36話) | Comments(2)