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ナイル商会

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何時も有難うございます!ご訪問頂いたお客様も203,060 人を超え、新たな目標に向かって歩んでいます。身近で出遇った小さな生き物達や植物など、気ままにナイルがご案内しています。 ナイル商会・管理人

こんなモノ見~つけた♪(24) 月の女神・アルテミス、大水青

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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の東京はフェーン現象も重なって、30℃位まで気温が上昇しました。でもわたしは真夏でも長袖を着ているので、周りが言うほど暑いとは感じていませんでした。みなさんは如何でしたか…?
 ところが今日は気温が平年に戻り、東京にはまた雨の予報が出ています。
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 さて昨日の「ナイル商会」には、久し振りに綺麗なチョウチョさんが登場して、評判も上々でした。すっかり気を良くしたわたしナイルは、今日も綺麗な虫さんに登場してもらいました。
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 みなさん今日の「こんなモノ見~つけた♪」は、美しい月の女神「アルテミス」です。この子には昨日の「ベニシジミ」さんにお別れを言った後、夕暮れ真近の草原で出合いました。タンポポの茎にしがみ付く様に、藪の影で休んでいました。
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 綺麗な青磁色をしたこの子とは、随分久し振りの再会で、わたしは胸が震えるほど感動しました。記憶の底に在るこの子は、完璧な美しさで幼いわたしを魅了したのですよ。でもご覧の通り、この子のハネはかなり痛んでいました。
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 わたしは小学校の低学年で、この子の幼虫を羽化するまで育てたのです。或る夏の日に羽化した「オオミズアオ」は、流れ星の様に夜の闇の中に消えて行きました。わたしはその夜の淡い水色の艶やかな姿を、今でもありありと思い返す事が出来ます。幼いわたしには、それほど美しい姿だったのですよ。みなさんはこの写真をご覧になって、如何思われますか…!?
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 この子はチョウチョさんでは無くて、蛾の仲間でヤママユガ科の「オオミズアオ=大水青」さんです。ヤママユガ科の仲間は大型の物が多く触覚は羽毛状で、翅は広くて大部分は中央に丸い紋を持っています。成虫の口は退化して、食べ物を摂りません。幼虫は繭を作ります。
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 「オオミズアオ」は開張が80~120cmの大型の蛾で、灯火に飛来します。美しい青磁色の艶やかな姿は、本当に綺麗で良く目立ちます。
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 「オオミズアオ」の学名の「アルテミス」は「月の女神」のことです。また和名の「水青」も、とっても美しい響きを持った呼び名だと思います。
 わたしが昔、モミジの小枝で見つけた「オオミズアオ」の幼虫は、透明感のある緑色のイモ虫で、沢山の突起が在って少し毛が生えていました。現在でも気を付けて観察しますと、結構街中でも目にしますよ。成虫は年に2回、5~6、7~8月に現れます。
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 ところが「オオミズアオ」には良く似た「オナガミズアオ」が居ます。でも観察ポイントを良く見て「オオミズアオ」と判りました。みなさん上から5番目と6番目の、ハネを開いた写真をご覧下さいね。
 「オオミズアオ」にも「オナガミズアオ」にも‘紋’がありますが、「オオミズアオ」の後ろバネの‘紋’は、ハネの真ん中に在りますが、これに対して「オナガミズアオ」の‘紋’は、外側に寄って居ます。
 また「オオミズアオ」には、前後のハネの中央には淡い線が在ります。消えている事もありますが、この子には線がありました。みなさん写真を良くご覧下さいね、淡く線が見えますよ。
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 ところでこの子は女の子なんですよ。「オオミズアオ」の男の子の触覚は‘両櫛歯状’をしているのです。でもこの子の触覚は、とっても綺麗な‘羽毛状’をしていましたよ。
 わたしは久し振りに再会した、この子とのお別れが辛くって、ビロードの様な背中とお腹を、何度も優しく撫ぜてあげました。
by brue-nile | 2006-05-02 03:07 | こんなモノ見~つけた♪(54話) | Comments(10)
Commented by chochoensis at 2006-05-02 06:56
blue-nileさん、おはようございます。小学生のころ飼育なさったのですか、それは凄いことです。小さいころから自然に親しむことは大変大事だと私も思っています。そんなナイルさんは、心も優しいんだな、と感じています、これからも自然に親しんでください。
Commented by mstgn at 2006-05-02 11:05
ナイルさま、少しよくなられたようで
何よりでございます!

ところで、夏になると東京の都会でも、
マンションの廊下の灯りなどに
たいへん大きな「蛾」がへばりついていることが・・・

あれは怖いですね〜っ?!
思わず「動くなよっ!」と祈りながら通ってしまいます。

しかし、体の毛皮や触角をこうして見せていただくと、
何とも不思議ですね〜っ!

それでは・・・
Commented by sdknz610 at 2006-05-02 11:32
チョウとガの区別が出来ませんが、これはガなんですかー・・・。
羽毛を纏ったお姫様か王子さまかって感じですが、なんとナイルさんは
ナデナデしてあげたなんて・・・。ナイル・マジックと言われてますが・・♪
マクロが決まってますネー・・・♪安心して見ていられます♪
Commented by ran1005 at 2006-05-02 11:49 x
ナイルさんのblog拝見していますと
幼児体験が如何に人間形成の基本になっているか良く判りますネ
本人に好奇心もさることながら子供の興味の対象を否定することなく大切にされたお母様の教育姿勢にも私は同じ世代として(推察ですが)感服させられます
私だったら幼虫を見ただけで否定したかもしれません・・・

写真拝見するとトテモ綺麗に移しておられ
ジュディオングの「魅せられて」の衣装を思い出しました
しかし私はこの綺麗な蛾を見たことがありません
若しかしたら見ようとしていない反省もあります・・・

以前ナイルさんがTBしてくださったフクシア、今日「鶯カグラ」のコーナーで使わせていただいております 是非遊びにおいでください
対比と言えば間もなく裏庭に牡丹と芍薬が開花します
一目瞭然のような気がしますが似た種類もあります
育ててみてはっきり解る事が沢山ありますネ
身近で観察する事の大切さをしみじみ感ずる此の頃です
Commented by brue-nile at 2006-05-02 19:27
*chochoensis*さん、こんばんは。
子供時代は、様々な昆虫を飼っていました。
昆虫好きが高じて、植物も好きになりました。

お隣のお寺さんには、慶應のボーイ・スカウトの
お兄さん達が集まり、色々面白い事を教えてくれていました。

中学時代は、近くの自然観察公園の「蝶舎」に通っていました。
ここの担当の方が、何時も特別に中に入れてくれました。
学校が終わると家にカバンを置いて、そのまま閉園時間まで
蝶舎などで過ごしていた、親も呆れる程の昆虫好きでした。

この「蝶舎」は、わたしが高校3年の頃閉鎖されてしました。
Commented by brue-nile at 2006-05-02 19:39
*mstgn*さん、こんばんは。
ありがとうございます。
お陰さまで随分回復して来ました。

大きな蛾は地下鉄の吊るし広告や、
座席にも無銭乗車しています。

先日夜遅く南北線に乗って、
座りましたが、ふと向かい側の座席を
見ると立派な蛾が座って?いました。

これは凄いと思い、デジカメを取り出し
ました。

そこへ、ドカドカ太ったおばさんがやって来て、
どし~んと座ってしまいました。

可哀想に…でも多分瞬時に
天国へ召されたものと思います。

わたしは次の駅で降りたので、
その後の事は想像するしかありません。



Commented by brue-nile at 2006-05-02 19:51
*sdknz*さん、こんばんは。
蝶と蛾を明確に区別している国は、日本と僅かな国だけです。

殆どの国ヨーロッパなどは、全て蝶と呼んでいます。

オオミズアオは綺麗でしょう…!蝶なら大丈夫でも、
蛾を嫌う人が多いのですが、この子なら嫌われないかも。

sdknzさんが撮影している「ホシホウジャク」は
スズメガの仲間ですが、
昼間活動するので得しているのかも知れませんね。

わたしは蛾は、毒蛾以外なら手で触れますよ。
こんな事を書くと、ブログのお友達の「キャー!」
って言う声が聞こえて来そうです。


Commented by brue-nile at 2006-05-02 20:04
*ran1005*さん、こんばんは。
我が家は建築関係の会社をやっていましたので、
両親は何時も忙しくて、
放任主義で兄妹達も、好きなことをやっていました。

わたしはヘビでもカエルでも、小動物がお友達でした。
兄は野鳥が好きでしたが、妹は変わっていて中学時代は
遺伝を研究するからと言って
「ショウジョウバエ」を沢山飼っていました。

わたしも「ウグイスカグラ」を3月始めに写しましたが、
とうとうUPする間がありませんでした。

「ボタン」と「シャクヤク」の比較も面白そうですね。
楽しみにしていますね…!!

Commented by kimiko_shibata1 at 2006-05-02 21:24
体調が復活しつつあるとのこと、何よりです。
早く、全快されるといいですね。
珍しい写真ですね。
触覚の形状は、想像以上のもので、驚いています。
触れても逃げないのかしら?
なんとも不思議な生物ですね。
Commented by brue-nile at 2006-05-02 22:36
*shibata*さん、こんばんは。
ありがとうございます。
今月も忙しいので、早く元気になりたいです。

蛾は綺麗な物も多くて、この子は「月の女神」
ですが「黄金の皇帝」と言う名の仲間がいますよ。

夜行性ですし、大人しいので、撫ぜても逃げません。
街中でも見かける事がありますから、
是非見つけたら観察して下さいね。
本当に綺麗な色ですから、実際に目にすると
きっと好きになる(れる)と思いますよ。

ヤママユガは蚕の近縁で、繭を作ります。
「カイコ」に対して「ヤマコ」と呼ばれる
丈夫な絹糸を作る蛾もいます。