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ナイル商会

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春の夢(26) 「ナイル式白い花大解剖」

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 みなさん、こんにちは、ナイルです。 昨日は東京も神奈川も、素晴らしいお天気でした。本当に暖かくて穏やかで風も無く、眩しい青空に陽光が煌き花々は咲き誇り…つい歌いたくなる様な素敵な春の一日でしたよ。
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 みなさんに昨日のブログでお話しましたが、わたしは大船の手前の「本郷台」と言う所迄、楽しいお仕事の為に出かけて来ました。5月のゴールデンウイーク中に開催される、「第30回ジュニア展」に展示される作品の、審査をするためです。
 アジア各地の子供達や日本の幼児~中高生までの絵画作品、187点が搬入されました。アジアの子供達の作品は、現地の国際財団の人達の協力で、小学校や孤児院、施設などから毎年沢山の素晴らしい作品が、海を渡って日本に運ばれて来るのです。
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 今回の審査員は、わたしを含めて13名でしたよ。色彩、物の捉え方、感性、表現方法などを評価・選考して、受賞作品一点一点に講評をしなくてはならないのです。
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 毎回気になるのは、海外の子供達の作品に比べて、日本の子供達の色彩が暗く沈んだ色が多いのです。日本の子供達には、感動を色彩で表す力が、何故か乏しい様に思えます。
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 さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日のお花は昨日に引き続いて、白い大き花を掲載しました。みなさん、今日のこの花は何の花かお判りですか!?昨日は「コブシ」でしたので、これは「コブシ」では在りません。「コブシ」に似ているので間違える人もいるのですよ。
 sdknzさんより簡単な見分け方を教えて…とのご要望に答えて、今日は「ナイル式白い花大解剖」ですよ。これさえ判れば、もう間違える事は在りません。
 この写真の白い花は、本郷台で撮影したんですよ。清楚な雰囲気の、とっても綺麗な花ですよね。
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 それではここで、このお花の名前をお教えしますね。この白い花の名前は「ハクモクレン=白木蓮」ですよ。「コブシ」と同じで、モクレン科モクレン属の落葉高木で、高さは15m程になります。「ハクモクレン」は普通の「モクレン」と違って、葉が出る前に花が咲きます。
 「ハクモクレン」はアメリカのミシシッピ州の州花、「Magnolia=マグノリア」に近い姿をしています。花期は3月20~4月10で、庭木、街路樹、公園木として人気が在ります。
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 みなさん上が「ハクモクレン」で、下が「コブシ」です。良く見て下さいね、一番判り易い場所がここですよ。花の根元を見て、何か違いに気がつきませんか…?①参照
①「コブシ」の花の下には、小さい葉を持っていますが、「ハクモクレン」には在りません。
  その他にも以下の様な違いがありますよ。
②「ハクモクレン」の花びらは「コブシ」より幅が広くて、厚みが在ります。
③「ハクモクレン」の花は上向きに半分閉じたように、全開しないで咲きます。
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みなさん、こちらの写真で、花の付き方や枝振りを比べてみて下さいね。上が「ハクモクレン」で下が「コブシ」です。「コブシ」の花は枝全体を覆う様に咲いていますが、「ハクモクレン」の花は枝が下部から分かれて、一見株立ち状になります。枝の様子も比べて見ると、ほらこんなに違いますよ。一番最後の写真を見て下さいね、「ハクモクレン」は角々状に枝が広がっていますが、この写真の様に「コブシ」の枝は、すらりと伸びています。
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 「モクレン」の名前の由来は中国名の「木蘭」「木蓮」を和音読みにしたものです。「モクレン」の仲間はその他に、常緑樹の「タイサンボク」「トキワレンゲ」などが在ります。
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 みなさん、今日の「ナイル式白い花大解剖」は如何でしたか!?ご意見などのみなさんからの、コメントをお待ちしています。
 さて今日はジュニア展の会場写真がありますので、下のMoreをクリックして入って下さいね。建物も面白いので掲載しましたよ。



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              JR根岸線、本郷台「地球市民かながわプラザ」 
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            広い会場の床一面に並べられた作品たちです。
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                タイ、ミャンマーの子供達の作品です。
by brue-nile | 2006-03-28 02:28 | 春の夢“花&水鳥”(全35話) | Comments(12)
Commented by junko73oz at 2006-03-28 02:56
ナイルさん、こんばんは。
昨日公園で白もくれん(だったんだと今分かったのですが)が満開で、「こぶしと白もくれんってどう違うのかな?この花はどっちなんだろう。」と、思っていたところでした。
後で調べてみようと思っていたら、早速ナイルさんの回答をいただきました。すごいタイミングでした。ありがとうございました。
Commented by brue-nile at 2006-03-28 03:16
*junko73oz*さん、こんばんは。
満開のハクモクレンは綺麗ですよね!
コブシに似ている花に「タムシバ」と言う花がありますが、
これは山に行かないと無いですよ。

junko73ozさんのブログもハクモクレンが登場するのですね…!
それは楽しみです…お役に立てて、とっても嬉しいです。
Commented by kimiko_shibata1 at 2006-03-28 09:01
おはようございます。
さすがにナイルさまの解説は分かりやすいです。
山では「タムシバ」!こうコメントにありましたね。
やはり葉が出ているかどうかがポイントですね。
Commented by 茶飲みフレンド at 2006-03-28 11:27 x
こんにちはナイルさん。ハクモクレン、コブシの花、素人の私にはこれまで同じ様にしか見えなかった花も今日初めて違いがよく解りました一番下のハクモクレンの枝、とても面白く実にデザイン的な模様の様で花にも勝る美しさですね、中国の切り絵みたいで空間に融合し大変素晴しい写真ですね・・・ナイルさん
Commented by ran1005 at 2006-03-28 13:12 x
信州には熊本の阿蘇周辺と同じにこぶしの花が沢山自生しています
木全体が花で覆われる姿は桜の開花の印象と似ています
青森や岩手ではコブシの事を「種まき桜」と呼んでいる地方があるそうですが
こちらでもそんな目安にはなっているように聞いた事があります
むしろもくれんの方が花が大きく花びらも厚く大型なので、庭植えでしか見かけない花かと・・・
それで直ぐ区別がついていましたが正確な見分け方があるのですネ
勉強になりました!
根元の赤いコブシすてきですネ
私はちょっとそこまで観察した事がなく気付きませんでした・・・
今度傍によってよく見てみますネ
Commented by sdknz610 at 2006-03-28 17:56
ワーイ、ナイルさん、ありがとうございます!
これでワタシも見分けることが出来そうです。
何しろ分かり易い解説で、ネットでいろいろ調べはしたんですが、
こんなに分かり易いお話は、無かったですから♪

それより写真1枚1枚が、キレイ、素敵です♪
見たいと思うところが、ちゃんとわかるようになっているのも
イイですねー・・・。
こういう撮り方は大いに参考にしちゃいますので悪しからず!

Commented by brue-nile at 2006-03-28 20:19
*shibata*さん、こんばんは。
まず、コブシとタムシバでは、生育場所が異なりますよね。
それから、その通り葉っぱがポイントです。

コブシの花の基部に在る葉っぱは、タムシバには在りません。
コブシは香が無いのですが、タムシバは良い香りがします。
またタムシバの葉っぱは細長い事、花も小さめな事、
それに花の基部が黄緑色をしている事が観察のポイントです。
Commented by brue-nile at 2006-03-28 20:25
*茶飲みフレンド*さん、こんばんは。
普段何気なく見かける花たちにも、そっくりさんが在って、
今日は誰にでも判るように、簡単なポイントを伝授しました。

これで観察が楽しくなりますよね…!?
花が咲き終わると、葉が茂りますので、枝の造形美を見るのなら
今のうちですよ…ご近所にハクモクレンが在りますか?
Commented by brue-nile at 2006-03-28 20:38
*ran1005*さん、こんばんは。
信州でコブシが満開の頃は、さぞ綺麗でしょうね!
その光景を想像して、楽しんでしまいました。

コブシとよく間違えられる「タムシバ」の事を、
上のsibataさんのお返事に書いてあります。
「タムシバ」信州でも多い花だと思いますよ。

東京辺りでは、コブシもハクモクレンも、一緒に咲きます。
どちらの花も、公園や個人のお庭で見られますが、
間違える人が結構多いのですよ。

それで、覚書の様に観察ポイントを明記してみました。
知ってるようで、知らない事って在りますよね。

コブシは古い植物なので、神事には関わりが深いのでしょうね。
何時も面白い情報をお教えいただき、ありがとうございます。
Commented by brue-nile at 2006-03-28 20:47
*sdknz*さん、こんばんは。
わ~良かった!どういたしまして。
簡単に書いたのですが、これで良かったですか?

素朴な疑問って、本当に沢山在りますよね。
あんまり学術的過ぎて難しくて、それで簡単に解説したんです。

植物の写真を撮る時は、後で同定出来るように、
四方八方(大げさです)から、撮るようにしています。

これって昆虫写真にも通じる事だと思います。

Commented by sdknz610 at 2006-03-29 22:44
ナイルさん、こんばんは!
イヤー、もう十分素人に分かり易く解説していただいて感謝です。
簡単に書くことが如何にムズカシイことか!
大海のように豊富な知識があってこそ、というのはビジネスの
世界でも同じですから、わかっているつもりですが、
ナイルさんのように的確に、とはなかなか参りませんです・・。
勉強させていただきました!

あらゆるアングルから撮っておく、というのは博物誌的には
重要だ、ということは最近とみに感じています。
よく考えて撮りたいものです。
Commented by brue-nile at 2006-03-30 01:29
*sdknz*さん、こんばんは。
本当ですか…安心しましたよ。
わたしは仕事の関係で、新聞記事を書くのですが、
何時も長すぎると…と文句を言われています。
短い文章の中に、全てを盛り込む事は不可能ですが、
簡略化する事も、時には必要なんです。

図鑑などを見て、解説文をそのまま写してしまうと、
確かに的確で良いのですが、文章としてはそこだけ
おかしな物になってしまいます。

やはり自分で見て感じて撮った物を、自分の言葉で
簡潔に説明出来たら良いなって、何時も思っています。