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ナイル商会

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何時も有難うございます!ご訪問頂いたお客様252,006人を超え、新たな目標に向かって歩んでいます。身近で出遇った小さな生き物達や植物など、気ままにナイルがご案内しています。 ナイル商会・管理人

庭の歳時記(夏ー12) 貴婦人のふさふさ髪…捩花

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 みなさん、こんにちは、ナイルです。昨日の東京は、とっても良いお天気になりました。気温も随分高くなったのですが、木陰に入れば渡ってくる風が涼やかで、暑さの割には汗もかかないで済みました。
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 さて、みなさん、今日の最初の写真は、昨日と同じ様に見えますが、一寸違っていますよ。昨日写っていなかったお花も、この写真にはあるんですよ。どれがそのお花か、昨日の写真と比べてみて下さいね。今日は昨日に引き続いて、わたしの屋上のお花を、是非見て頂きたいと思います。
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 今日みなさんにご紹介するのは、この時期は結構色々なブログに掲載されているお花ですよ。このお花にハグしている子は、先日ご紹介した「ハキリバチ」さんのお仲間のハチさんですよ。このハチさんは、ベジタリアンで有名なんですよ。グルメなこの子も、大のお気に入りのお花の名前は「ネジバナ=捩花」と言います。古くは万葉集に「モジズリ=捩摺」と言う名で登場していますよ。別名は「ヒダリマキ=左巻」と言います。
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 「ネジバナ」の原産地は日本とオーストラリアと、どの図鑑などにも書いてあります。でも、イギリスからデンマークにかけての、ヨーロッパ西部や南部にも自生しているのです。日本と同じように、夏咲きと秋咲きがあって、花色もピンクや白があるのです。そのお花の名前は「Lady's ‐tresses(レディストレッセス)=貴婦人のふさふさ髪」と呼ばれています。
 夏のものは「サマー・レディストレッセス」、それから秋の物は「オータム・レディストレッセス」と呼ばれています。夏の物がピンクで、秋の物は白い花が咲きます。
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  わたしのお庭では、「ネジバナ」が毎年殖え続けて、そこいら中からニョキニョキと咲き出します。根っこが塊根状で毎年太くなるのですが、洋ランの‘バルブ’や日本シュンランなどの‘おイモ’と同じなんですよ。おイモで殖えるだけでなく、種でも増えるのです。お花が咲き終わった後に、捩れた部分が全て種になるのです。
 種といっても灰色の粉で、一見黴の様に見えますよ。この黴状の種が風に乗って飛び散るので、至る所からお花が咲いて来るのです。毎年殖えて困るので、切花に使ったり、花が終わったら直ぐ摘み取ってしまう様にしています。
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 「ネジバナ」は、ラン科ネジバナ属の多年草で、草丈は15~40㎝程になります。北海道から四国、九州に分布していて、野原の日向に生育しています。環境が良いと群生しますよ。葉っぱは広線形で長さが5~20㎝、初夏の頃には花茎が出て、多数の薄紅色の花を螺旋状に開花させます。この花の通称は「ヒダリマキ」と先に書きましたが、右巻きの物もあるんですよ。
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 「ネジバナ」は、花後の夏は葉っぱが枯れて、一旦休眠しますが、秋にはまた新芽を出します。我が家の屋上には「オータム・レディストレッセス」の様な、香り高い白い花が咲く「ネジバナ」が在るのですが、今年は未だ咲いていません。日本の「アキモジズリ」と「オータム・レディストレッセス」は、ほぼ同じ物だと思いますよ。
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     「ネジバナ」は、捩れた穂状の緑色の花序に、白、薄紅色、濃紅色の鐘形の
   花を、下から順番に横向きに咲かせます。この様子から「ネジバナ」と名前が付
   けられました。我が家の「ネジバナは」成長が良くて、花茎もかなり長くなるので
   す。ですから、ブーケなどのアクセントに、沢山使えるんですよ。でも丈の低い
   「ネジバナ」もあるので、それは「シロツメクサ」と一緒に合わせて、小さな花びん
   に生けます。彩が良い上に、とっても良い香りがして、本当に素敵ですよ。
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by brue-nile | 2006-06-25 01:58 | 庭の歳時記(夏)全38話 | Comments(8)
Commented by sdknz610 at 2006-06-25 07:24
ナイル屋上楽園!入場料、年間パスポートありかすか~~?ナンテ・・・♪
ネジバナ、これでよくわかりました♪ なんともカワイイ花!
それにしてもハキリバチ?さん、蜜吸いに夢中ですね。
セイヨウミツバチに比べると少し腰細でしょうか? しかし見極めは私には無理♪
ナイルさんがレンズ近づけても平気なんですネ~~。ナイルマジック!
Commented by kimiko_shibata1 at 2006-06-25 07:55
ネジバナ・・・こんなに小さな花にもハチが来ているのですね。
ハキリバチも小さいのでしょう。動くものは難しいですね。毎回、上手に写しておられます。
昨日、ハチの吸蜜を写したのですが・・・・・
Commented by yousui-nobidome at 2006-06-25 09:18
 おはようございます。
 ナイルさんは屋上のあるお家に住んでいらっしゃるのですね。羨ましいですね~。
子どもの頃、屋根に上って、
 「瓦が割れる!!」と、よく怒られました。
 瓦が割れる心配の無い屋上は良いですね。

 昨日、ブログを見ていて、この花が『ねじ花』だと知りました。
 自然界のものは近寄ったり、クローズアップしたりすると面白いですね。
 時期によっても違って見えます。生き物だということを実感します。
Commented by brue-nile at 2006-06-25 20:03
*sdknz*さん、こんばんは。
地上からの入園者は全く無しの、秘密の花園です。
たまに管理人のナイルが、うろうろしていますよ。
空中からの入園者には、全員無料でご招待していますよ。
勿論お食事付きですから、大変喜ばれています(笑)。

ここには「ハキリバチ」さんが、3~4種類きていますが、
この子が常連さんです。

セイヨウミツバチさんに比べると、かなり毛深くて、
それから胴が短く、脚が長いです。
可愛い子で、どんなに接近しても、全く無視されています。
少しは警戒心が欲しいところですよ…!
Commented by brue-nile at 2006-06-25 20:14
*shibata*さん、こんばんは。
我が家のネジバナは、そんなに小さくはないのです。
でも低い場所に咲いているので、チョウチョさんには無理かな~!?

shibataさんがもし育てて見たいと思われるなら、
おイモをお送りしますが…勿論葉っぱや花付きの苗です。
1日あれば配達されると思いますよ。

その時はどうぞご遠慮なくお申し出下さい。

ところで、ハチさんの吸蜜を写されたとか…、
楽しみです、是非UPして下さいね。
小さな生物の撮影は、‘慣れと数撃っちゃ’ですよ。
Commented by brue-nile at 2006-06-25 20:24
*野火止*さん、こんばんは。
わたしがここに戻ってきた時は、
未だ周囲は低い建物ばかりでした。
遥か彼方まで見渡せて、遠雷時の稲妻を眺めるのが好きでした…??
ところが昨今は次々に高いマンションが建って、屋上はビルの谷間状態です。

それでも日当たりは素晴らしくて、北向きの塔屋が寒風を防ぐので、
植物達には住みよい場所になっています。

生育環境が良いと、訪れるお客さん(虫さん)も多くなります。
みんなが楽しく遊べる様に、プランツ・キープで対応しています(笑)。

ネジバナは、道路の中央分離帯などに多数ありましたが、
最近はあんまり見かけなくなりましたよ。
Commented by ran1005 at 2006-06-25 21:10 x
素適ですね! 私が写真拝見して一番先に目に入ったのは白い撫子!
それも飛びっきり元気な印象ですネ 
以前私も白い撫子植えたことあるのですがピンクの撫子に比すれば
一寸弱めでそのうち消えてしまいました・・・
ねじ花もとても元気そうですネ
それに成長が凄く良いです!
ナイル植物園は太陽が燦燦と当たって環境抜群なんですネ
山野でも見かけますがとても華奢で万葉集の歌そのもの
実に可憐で昆虫が遠慮してしまいそうな容姿です
ブーケの色取りにはとてもなりそうにありません・・・
感心しながら写真楽しく拝見しました!
Commented by brue-nile at 2006-06-25 22:23
*ran1005*さん、こんばんは。
流石です…白い「カワラナデシコ」なんです。
随分昔に、静岡の友人から種を分けてもらい育てました。

毎年同じ所から咲くのですが、段々苗が弱ってくるので、
別の場所に移植すると、また数年元気で咲いてくれます。

本当は白い「タカネナデシコ」が欲しいのですが、
低地では育てるのは難しでしょうね…!

ナデシコは秋の七草に入っていますが、梅雨時から咲いています。
「ネジバナ」は事務所近くに群生していたものを、
こちらに数本移植したら、すっかり定着してしまいました。
次々と咲いてくれ、茎も太く花も大きく、色も濃いのです。
別に肥料を与えているわけではなく、自然に任せて放置して在ります。
楽しんでくださって、とっても嬉しいです、ありがとうございます。

by ナイル